2021 Fiscal Year Annual Research Report
過酸化チタンナノ粒子を用いたTheranostic粒子線治療の開発
Project/Area Number |
19K08121
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
赤坂 浩亮 神戸大学, 医学研究科, 非常勤講師 (20707161)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 良平 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (30346267)
荻野 千秋 神戸大学, 工学研究科, 教授 (00313693)
犬伏 祥子 神戸大学, 医学研究科, 特命講師 (60585959)
中山 雅央 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (60582004)
椋本 成俊 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (70634278)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 過酸化チタンナノ粒子 / DDS / theranostic / がん治療 / 放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
過去の研究で申請者らが独自に開発した過酸化チタンナノ粒子がエックス線照射によって大量の活性酸素種を発生し、放射線の抗腫瘍効果を増幅することを報告してきた。放射線照射では細胞内外で活性酸素種が発生することで細胞死を導くが、放射線抵抗性の腫瘍の多くはROS消去作用を有するグルタチオン、カタラーゼ、SOD等の抗酸化物質が過剰発現しているために、放射線によって生成されたROSを消去してしまうことが難治性の原因の一つであり、治療成績向上に向けた課題である。本助成期間中の目標として、過酸化チタンナノ粒子にドラッグデリバリー機能を付加し、目標の腫瘍に高効率で的確に誘導し、放射線増感能に加えて診断能も有するTheranostic drugの合成という着想を得た。 一昨年度、昨年度は新型コロナウイルスの影響で予定していた他施設でのPET撮影が出来なくなってしまった。それと引き換えに、過酸化チタンナノ粒子へのドラッグデリバリー能の付加に関する研究は大きく進み、特定の抗体を発現している細胞に過酸化チタンナノ粒子を高効率で輸送することに成功した。
|
Research Products
(15 results)