2019 Fiscal Year Research-status Report
Harmonization of FDG-PET/CT and an imaging biomaker: A Japanese multicenter study
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19K08187
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
北島 一宏 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (80448860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山門 亨一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20263022)
甲斐田 勇人 近畿大学, 医学部, 講師 (40299425)
伊藤 公輝 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (40602074)
関根 鉄朗 日本医科大学, 医学部, 講師 (00747826)
大崎 洋充 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 准教授 (90392349)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | PET / FDG / ハーモナイゼーション / 悪性腫瘍 / 癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、FDG-PET/CTで得られる 悪性腫瘍(癌、肉腫)のバイオマーカーとして期待されている SUV(standardized uptake value ) やMTV(metabolic tumor volume)やTLG (total lesion glycolysis)などの定量値を、異なる施設や異なる装置間で同列に扱えるように、4施設9つのPET/CT装置のハーモナイゼーションの調整を、ファントム実験により下記の手順で行った。 ①各施設のPET/CT装置の撮影条件と再構成条件の確認 ・撮影条件:FDGの投与量、待機時間、撮影モード、1ベッドあたりの収集時間、TOFの有無の確認 ・再構成条件:再構成法、再構成パラメーター、平滑化フィルター、マトリックスサイズ、ピクセルサイズ、PSF補正の有無を確認する。 ②NEMAボディファントムを用いたファントム実験の実施 本研究に使用する各施設のPET/CT装置に対し、NEMAボディファントムを用いたファントム実験を行う。 ③SUVmaxの標準化と検証 各施設のPET/CT装置に対し、日本核医学会が構築した「18F-FDGを用いた全身PET撮像のためのファントム試験手順書」から各球体サイズ(直径10~37mm)の陽性像におけるSUVmaxの標準化の値を比較し、標準化されたSUVmaxが同じになるか否かを検討する。 以上の検証を行って、4施設9つのPET/CT装置のハーモナイゼーションが可能な事を確認した。 今後は、臨床データを用いた臨床的有用性を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
4施設9つのPET/CT装置のハーモナイゼーションの調整が、ファントム実験により可能であることが確認できた事で、今後の臨床データを用いた臨床研究が可能になったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、4施設で肺癌、乳癌、舌癌の手術前にFDG-PET/CTが施行された症例を集めて、FDG-PET/CT検査で得られるPETの定量値(SUVmax, SUVmean, SULpeak, MTV, TLGなど)のハーモナイゼーション後の数値が、生検や手術標本の病理学的パラメーター(組織型、核異型、血管侵襲、リンパ管侵襲、神経侵襲、周囲への深達度、T因子、N因子、M因子、Ki-67、遺伝子変異 など)や血液マーカーや予後(3年無再発率および3年生存率)と相関するかを検証することで、臨床的有用性を検討していく。
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Causes of Carryover |
当初予定していた学会出張を取りやめたため、次年度使用が生じた。翌年度に研究成果発表を予定している。
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