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2021 Fiscal Year Annual Research Report

シグマ受容体イメージングによるストレス性疾患の客観的早期診断法の開発

Research Project

Project/Area Number 19K08197
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

柴 和弘  金沢大学, 疾患モデル総合研究センター, 教授 (40143929)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横山 茂  金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (00210633)
北村 陽二  金沢大学, 学際科学実験センター, 准教授 (10368483)
小阪 孝史  金沢大学, 学際科学実験センター, 助教 (50579836)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywordsσ-1受容体 / ストレス性疾患 / イメージング剤 / SPECT/CT
Outline of Annual Research Achievements

うつ病、不安障害等のストレス性疾患を客観的かつ超早期に確定診断が可能な新規イメージング剤の開発を目指して、これまでに[125I]o-iodo-cyclopentanevesamicol ([125I]OI5V)がラット脳内での高い集積性及び脳内でのσ-1受容体結合選択性があることから、[125I]OI5Vが優れたσ-1受容体イメージング剤であることを見出した。そこで、今年度は、拘束による肉体的ストレスモデルマウスを作製し、ストレス度合いを血中コルチコステロン(ストレスホルモン)濃度測定や社会的相互作用テストなどの行動解析によりストレス度を判定するとともに、それらの肉体的ストレスマウスに([123/125I]OI5Vを尾静脈投与し、マウス脳内動態を調べることにより、ストレス強度と脳内σ-1受容体密度との関係を調べ、σ-1受容体イメージング剤[125/123I]OI5Vのストレス性疾患の早期診断・重症度診断薬としての可能性を調べた。その結果、拘束による肉体的ストレスモデルマウスを使った実験では、拘束ストレス開始1日目から7日目までは、血中コルチコステロン濃度は増加したが、14日目では逆に減少した。一方、脳内σ-1R密度は拘束ストレス開始1日目で増加傾向を示した。これは、ストレスに対する緩解作用が活発に働いたからだと考えられた。これに対しストレス負荷が14日間で脳内σ-1R密度は減少したのは、慢性的なストレスダメージによるものだと考えられた。このことからσ-1受容体密度はストレス性疾患の初期では増加し、後期では、減少している可能性が高く、それらの現象を、放射性ヨウ素標識OI5V([123I]OI5V)がイメージングとして捉えられる可能性があり、ストレス性疾患を客観的かつ超早期に確定診断が可能な新規イメージング剤となりうると考えられた。

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Published: 2022-12-28  

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