2022 Fiscal Year Research-status Report
小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群に対する血管透過性抑制因子の役割の解析
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19K08328
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
金井 孝裕 自治医科大学, 医学部, 准教授 (00398504)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児慢性腎疾患において世界的に重要な位置を占める、小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群(小児ISSNS)の病態解明に寄与する知見を得て、その発症予防・治療薬の開発を促進させることを目的として、本研究を行っている。 今年、これまでの研究結果の一部を、論文発表することができた。①Appropriate Timing of Kidney Biopsy to Detect Cyclosporine-Associated Nephrotoxicity in Idiopathic Nephrotic Syndrome in Children with C2 Monitoring.Aoyagi J, Kanai T, Ito T, Odaka J, Saito T, Betsui H, Kurosaki M, Maru T, Yamagata T. Indian J Pediatr. 2022 Oct;89(10):1058. この報告は、小児ISSNSに対する治療薬であるCyclosporineが、同疾患罹患児の腎臓線維化に与える影響を、血中濃度の視点から解析した論文である。 また、小児ISSNSのステロイド治療開始前ネフローゼ期血清と、ステロイド治療終了後寛解期血清を用いて、比較解析した。この結果、本症の透過性亢進・浮腫に関与する細胞間接着因子に関与する物質を同定した。 現在も、引き続き本課題に取り組んでおり、最終結果を得たのち投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やや遅れている。 世界的に流行するウイルス感染症により、社会・研究活動が制限されたため。落ち着きを見せてからは、試薬の調達もスムーズになり、比較的順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終結果を得たのちに、論文投稿予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:・新型コロナウイルスの蔓延により、活動が制限されたため 使用計画:①VEカドヘリン抗体、Eカドヘリン抗体と、測定キットの購入 ②P4HA1測定の試薬購入 ③論文投稿費
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Research Products
(3 results)