2021 Fiscal Year Research-status Report
髄芽腫における髄膜播種の機能解析とリキッドバイオプシーの可能性についての検討
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19K08345
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
木嶋 教行 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80534627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金村 米博 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (80344175)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 髄芽腫 / リキッドバイオプシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度も手術によって得られたヒト由来の髄芽腫細胞を免疫不全マウスの脳内へ移植し、髄膜播腫および血行性転移が起こる頻度を病理組織学的手法にて明らかにしたところ、髄膜播種頻度および血行性転移の頻度は高いことが確認された。また次に原発巣の腫瘍組織と血液、髄液、脊髄、全身臓器から腫瘍細胞を分離し、RNAを抽出し、原発巣と比して発現が上昇している分子をRNAシークエンスを用いて同定し、髄膜播種に関わる候補分子を同定した。 現在同定した標的分子が髄芽腫の髄膜播種における機能解析について検討しており、さらには治療標的分子としての可能性についても検討を行っているとことである。 さらには髄芽腫のマウス脳内移植モデルを用いて、腫瘍細胞とその血液中および髄液中より循環腫瘍細胞(circulating tumor cells,CTC)を分離し、各々の細胞の遺伝子解析を行っているところであり、これにより血液中および髄液中からのCTCと原発巣からの腫瘍細胞との間に遺伝学的相関がみられるかについて検討を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度で計画をしていた実験のうち、原発巣の腫瘍組織と血液、髄液、脊髄、全身臓器から腫瘍細胞を分離し、RNAを抽出する実験において、質の高いRNA抽出を行うのに苦労したことで、実験計画が遅れることとなった。また同様に髄芽腫のマウス脳内移植モデルを用いて、腫瘍細胞とその血液中および髄液中より循環腫瘍細胞(circulating tumor cells,CTC)を分離し、そこからRNAを抽出する過程においても、質の高いRNAを抽出するのに苦労したため、実験計画が遅れることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は標的分子が髄芽腫の髄膜播種における機能解析および血液中および髄液中からのCTCと原発巣からの腫瘍細胞との間に遺伝学的相関がみられるかについての検討を完了させる。さらに髄芽腫のマウス脳内移植モデルに放射線治療や化学療法を施行し、治療前後でCTCの数やCTCの遺伝学的変化、transcriptomeの変化について検討を行い、CTCの治療効果評価のバイオマーカーとしての可能性について検討も行う予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は当初計画していた旅費の費用が当初の予定よりも低くなった。また研究試薬も一部他財源からの支出を行った結果、当初の計画よりも少ない額での使用となった。 次年度は他財源からの支出は難しくなることが予想されることから、当初の計画に沿った形で使用することを計画している。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Maintenance of WT1 expression in tumor cells is associated with good prognosis in malignant glioma patients treated with WT1 peptide vaccine immunotherapy2022
Author(s)
Yokota C, Kagawa N, Takano K, Chiba Y, Kinoshita M, Kijima N, Oji Y, Oka Y, Sugiyama H, Tsuboi A, Izumoto S, Kishima H, Hashimoto N.
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Journal Title
Cancer Immunol Immunother
Volume: 71(1)
Pages: 189-201
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Distinct difference in tumor-infiltrating immune cells between Wilms' tumor gene 1 peptide vaccine and anti-programmed cell death-1 antibody therapies.2021
Author(s)
Yokota C, Nakata J, Takano K, Nakajima H, Hayashibara H, Minagawa H, Chiba Y, Hirayama R, Kijima N, Kinoshita M, Hashii Y, Tsuboi A, Oka Y, Oji Y, Kumanogoh A, Sugiyama H, Kagawa N, Kishima H.
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Journal Title
Neurooncol Adv
Volume: 3(1)
Pages: vdab091
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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