2020 Fiscal Year Research-status Report
転移性肝癌に対するGalectin-9の抗腫瘍効果とそのmicroRNA基盤
Project/Area Number |
19K08370
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
正木 勉 香川大学, 医学部, 教授 (30335848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 英幹 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (10612476)
岩間 久和 香川大学, 医学部, 准教授 (20398035)
坂本 鉄平 香川大学, 医学部, 協力研究員 (30769328)
仁木 敏朗 香川大学, 医学部, 助教 (40558508)
藤田 浩二 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50749421)
田所 智子 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50813177)
森下 朝洋 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (60423430)
野村 貴子 香川大学, 医学部, 協力研究員 (70645415)
米山 弘人 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (80294750)
大浦 杏子 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (80834639)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 転移性肝癌 / Galectin-9 microRNA / エクソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究において、我々が見出した新しい生理活性物質ガレクチン-9(Gal-9)が、種々の消化器癌に対して、抗腫瘍効果があることを示し、その機構としてGal-9 が腫瘍細胞内・組織内のmicroRNAを変化させることにより、抗癌作用を有することを証明してきた。本研究の目的は、Gal-9の転移性肝癌に対する抗腫瘍効果の 証明と、腫瘍内のmicroRNAだけではなく、癌細胞からの放出されたエクソソーム(細胞外分泌小胞器官)内のmicroRNAにも変化を及ぼし、そのmicroRNA分子もま た、抗腫瘍活性を持つ可能性について検討をする。つまり、Gal-9が新たな癌抑制機構のエクソソームを標的とした治療戦略に成り得る可能性についての基礎研 究を行うことである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
転移性肝細胞癌を用いて、Gal-9の腫瘍増殖抑制効果に関連する腫瘍内のmicroRNAとエクソゾームに含まれるmicroRNAの候補遺伝子を同定した。 転移性肝細胞癌を用いて、Gal-9を抗腫瘍効果を関連するマイクロRNAは2555分子のアレイチップから解析してLet7familyであった。 ガレクチン9を投与すると、癌細胞Let-7が癌細胞内エクソソームに増強していた。 Let-7は、がん抑制遺伝子として働くことが判明しており、このmicroRNAをガレクチン-9は増強させることが判明した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後エクソゾーム、及び癌細胞内に腫瘍増殖抑制に関するmicroRNAを癌細胞内に導入することにより、癌細胞の抑制になるか否かの機能解析を行う。
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Causes of Carryover |
予定よりマイクロRNAに関する実験書の購入が不要となったため、3,964円が余った。
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