2021 Fiscal Year Research-status Report
Mutations for life lengthening of pancreatic cancer patients: mechanism and proposed theory for practice
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19K08378
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
井上 晃 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (50109857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國本 浩之 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (80372853)
山本 直樹 国際医療福祉大学, 基礎医学研究センター, 教授 (70312296)
中嶋 弘一 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 特別研究員 (00227787)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | RBM10 / RBM10 遺伝子総説 / Wikipedia (英語版)全面改訂 / 原著論文 IJMSに発表 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題 「膵臓ガンで延命を可能にする遺伝子変異」 の遺伝子は RBM10。本研究代表者が 1996年に発見した。RBM10変異は多くのがんを引き起すが、膵臓がんでは、RBM10に変異の入った患者は生存を続けるという論文が2篇報告された。本研究を開始したR1年6月、雑誌GENEからRBM10遺伝子についての総説執筆依頼を、またGene Wiki Initiativeから本遺伝子についてのWikipedia (英語版)の全面改訂を依頼された。これらはRBM10普及の好機と捉え、本研究の一環に組み込み、R1年7月に作業を開始した。作業はRBM10の網羅的全体像の紹介を目指し、その結果、予定の倍の時間と大きな労力を費やしたが、R3年5月末に完了。本作業は本基盤研究の論理と目標の正しさを再確認させる作業となった。 この総説は、RBM10を発見し研究して来た本研究者にとってRBM10研究の集大成的な意味をもつ。本総説は好評を得、5つの国際会議・学会からの講演招待や、その後1年足らずの間に約45報のRBM10の論文が新たに報告されて続編的総説の執筆が依頼された。また、RBM10のPubMed (NCBI) 検索では全132編のRBM10関連論文の最初に本総説が示されている。 さらに他機関を含む14人の研究者による8年間に及ぶRBM10の分子細胞生物学的研究の成果発表が極めて大切となり、この論文作成に取り掛かって、R3年10月、Inter. J. of Mol. Sci. (IJMS) に発表した。 しかしながら、 総説執筆とWikipedia 改訂、これに続く原著論文の作成・発表で、本基盤研究課題の実際の研究は大変遅れている。研究費(直接経費)も大きく残り、本研究課題を続行すべく R4年度への補助事業の延長を申請した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「研究実績の概要」に述べたごとく、依頼を受けて行った 総説 「RBM10: Structure, functions, and associated disease」(学術雑誌 GENE) の執筆と Wikipedia (英文)の 「RBM10」 全面改訂、さらに IJMS に発表した原著論文「Sequestration of RBM10 in Nuclear Bodies: Targeting Sequences and Biological Significance」 の執筆作業で、本基盤研究は、遺憾ながら、予定以上に遅れた状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
R4度では本課題の遂行・達成をできる限り目指す。そのために、研究成果が効果的に得られるように実験プロトーコールを見直した研究の遂行を目指す。
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Causes of Carryover |
本研究テーマのRBM10についての総説と Wikipedia (英文)の「RBM10」の全面改訂、そしてRBM10の分子細胞生物学的研究成果の原著論文作成と deskwork に立て続けに時間を取られてしまい、実際の研究の進行が遅れた。その結果、相当額の研究費が残り次年度使用となった(支出した直接経費の「その他」は、主に、英文原稿の native speaker による校正費と出来上がった論文を open access とするために使われた費用である)。 次年度使用額は、本課題研究において成果が効果的にそして確実に得られるように実験プロトーコールを再構築し、研究の遂行を目指す。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Sequestration of RBM10 in Nuclear Bodies: Targeting Sequences and Biological Significance.2021
Author(s)
L.-Y. Wang, S.-J. Xiao, H. Kunimoto, K. Tokunaga, H Kojima, M. Kimura, T. Yamamoto, N. Yamamoto, Z. Hong, K. Nishio, T. Tani, K. Nakajima, K. Sunami, and A. Inoue
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Journal Title
Int. J. Mol. Sci.
Volume: 22
Pages: 10526
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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