2020 Fiscal Year Research-status Report
Innovation of colonoscopy practice with use of artificial intelligence
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19K08403
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
森 悠一 昭和大学, 医学部, 講師 (20459209)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 人工知能 |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸の腫瘍性ポリープは前がん病変であるため、摘除が推奨されている。しかし、内視鏡での腫瘍/非腫瘍の鑑別精度は80%台に留まっており、不必要なポリープ切除が横行している。申請者は人工知能(AI)を利用することで、この問題を解決できると考え、複数の科研費研究を経て、95%超の感度・特異度で腫瘍を鑑別しうる自動診断システムを開発した(Mori, et al.Annals of Internal Medicine 2018)。 本研究では、国際共同研究という、より厳しい環境下でも、今までに得られた成果が再現されるかどうかを確かめることを一義とする。具体的には、オスロ大学(ノルウェー)・キングスカレッジ(イギリス)・昭和大学(日本)での3か国による国際共同研究を立案、実施した。デザインは、前向きの優越性検証試験である。主要評価項目を微小腺腫診断における感度とし、大腸内視鏡中に人工知能を用いた場合と用いない場合での診断能の差を評価した。倫理委員会承認を取得、臨床試験登録をした後(UMIN000035213)、2019年度始から患者リクルートを開始した。2021年4月現在で1200人の患者集積をもって、患者リクルートが98%終了している状況である。なお、研究に伴う有害事象等は発生していない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予定加入患者数の98%を2年度目終了時に達成しており、想定よりも早い研究進捗である。
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Strategy for Future Research Activity |
R3年度は、患者リクルートを第一四半期で終了し、得られたビッグデータの欠損値の調査および全体データの解析を第二第三四半期で実施し、第四四半期までに論文投稿を終える。
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Causes of Carryover |
国際共同研究における旅費を大幅に節約することで、次年度使用額が生じた。本来、ノルウェー・イギリス・日本を頻回に訪問し研究クオリティを上げる予定であったが、コロナ感染症により不可能になった。しかしながら、頻回なzoom 会議を行うことで、十分な試験クオリティを担保できた。
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