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2019 Fiscal Year Research-status Report

表在性非乳頭部十二指腸腫瘍の発癌機構の解明と、進展を予測する内視鏡診断体系の確立

Research Project

Project/Area Number 19K08463
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

澤田 武  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (60345626)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 八尾 隆史  順天堂大学, 医学部, 教授 (20243933)
鈴木 拓  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20381254)
佐々木 泰史  札幌医科大学, 医療人育成センター, 教授 (70322328)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords十二指腸腫瘍
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、十二指腸非乳頭部腺腫・早期癌の遺伝子変異・メチル化を解析することにより、十二指腸癌の発癌メカニズムを解明することである。さらに、同定された高異型度腺腫・早期癌に特徴的なゲノム・エピゲノム変化を、免疫組織化学を含む病理診断と、狭帯域光観察(narrow band imaging, NBI)を併用した拡大内視鏡所見とにフィードバックすることにより、腺腫から癌への進展を予測する内視鏡診断体系を確立する。
具体的には、共同研究施設で切除・保存されている十二指腸非乳頭部腺腫・早期癌 約100病変を対象とする。倫理審査委員会の承認を得て既に研究を開始しており、全102病変と病変周囲の正常粘膜15検体について、ホルマリン固定・パラフィン包埋切片からのDNA抽出を行った。また、小腸進行癌や十二指腸進行癌、十二指腸腺腫で従来変異が報告されている遺伝子、研究代表者らの予備的実験で変異が同定された遺伝子を含む、75の候補遺伝子の全エクソンを探索するカスタムパネルを作成し、ターゲットシーケンスによる遺伝子変異解析と、同時に得られるデータからコピー数変化の解析を行った。あわせて、バイサルファイト・パイロシーケンス法を用いて、ゲノムワイドなメチル化であるCpG island methylator phenotype(CIMP)の有無の検討、癌関連遺伝子MLH1の定量的なメチル化解析を行った。さらに、Wntシグナル経路の転写調節因子であるβカテニン蛋白の腫瘍における核内蓄積の有無について、免疫組織化学で検討を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

共同研究機関との連携も良好であり、症例の集積、DNA抽出、シーケンス解析、遺伝子メチル化解析、βカテニンの免疫組織化学に関して、問題なく行い得た。

Strategy for Future Research Activity

今後、シーケンス解析、コピー数変化の解析、遺伝子メチル化解析によって得られたデータに関して、それぞれの詳細な解析を行う。また、それらのデータ同士の関連性に関しても統合的な検討を行う。さらに、得られた分子学的データと、免疫組織化学を含めた病理学的所見や狭帯域光観察(narrow band imaging, NBI)を併用した拡大観察を含めた内視鏡所見との関連を探索することにより、腺腫から癌への進展を予測する内視鏡診断体系を確立する。

Causes of Carryover

配送料、文献複写料金などが予定より少額であったため。次年度に繰り越して、物品費などに用いる。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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