2022 Fiscal Year Annual Research Report
新規エコー技術を用いた微小血流の可視・定量化と心血管病への臨床応用
Project/Area Number |
19K08483
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
渡邊 博之 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (80323145)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯野 健二 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (30400485) [Withdrawn]
佐藤 和奏 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (50748283)
飯野 貴子 秋田大学, 医学部, 助教 (70620871) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 微小循環 / 血管エコー / 下肢虚血 |
Outline of Annual Research Achievements |
Superb Micro-vascular Imaging (SMI)を用いた微小血管可視化の臨床応用を目指した本研プロジェクトの最終年度として、本年度は以下の研究実績を得た。 1)重症下肢虚血患者の重症度評価として、SMI-VI(vascular index)によるfoot-perfusion評価が従来の検査指標であるskin perfusion pressure (SPP) や血圧脈波よりも優れた診断制度を有すること(感度88.6%、特異度95.6%)、とくに、血管石灰化で血圧脈波偽陰性が出やすい症例や潰瘍による疼痛のためSPPを施行できない患者で、SMI-VIの診断における有用性は高かったこと、SMI-VIによる評価はangiosome に基づいて行うことも可能で、治療効果判定にも使用できたこと、また潰瘍底の血流評価を行うことで、血管内治療後の改善予測にも使用できることなどを明らかにした。以上の結果を、学術誌に発表した。 2)SMIで頸動脈プラーク狭窄病変を検出し、血管治療対象となった頸動脈狭窄患者の治療後の心血管動態変化をしらべ、圧受容体を介した交感神経活性が頸動脈再開通治療で改善していく事、結果的に心保護的に働くことを学術誌に発表した。 3)耳朶血流(EBF)の微小循環にも着目し、心不全患者の心肺運動負荷試験中のEBFを測定、運動誘発性EBF低下を認める心不全患者は運動耐容能が低いという結果を得、本年7月の心臓リハビリテーション学会で発表予定である。
|
Remarks |
秋田大学大学院医学系研究科循環器内科学講座ホームページ https://www.med.akita-u.ac.jp/~naika2/index.html
|