Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
EP4の刺激により、ラット心臓線維芽細胞の上清を回収し、ウエスタンブロッドを行ったところ、TGF-βだけでなく結合組織増殖因子(Connective tissue growth factor; CTGF)が変化することも見出した。また、マウスの心臓線維芽細胞を回収し、PCRを行ってEP4アゴニスト刺激後のTGF-βやCTGFの評価を行ったところ、ウエスタンブロッドの結果を同様の傾向がみられた。現在はこれらの結果の再現性を確認中である。また、我々はEP4刺激によりがん細胞の細胞内カルシウムが、カルシウムチャネルのOraiと細胞外からのカルシウム流入により、共同で調節していることを見出し、論文発表した(Osawa and Umemura et al, Cancer Sceince, 2020)。これらの結果をもとに、さらに、EP4のノックアウトマウスから心臓線維芽細胞を取り出し、EP4アゴニストで刺激したところ、カルシウム感受性蛍光色素であるFura2で細胞内カルシウムを測定したところ、速やかに上昇した。一方、Wildマウスの心臓線維芽細胞では、EP4アゴニストで刺激しても細胞内カルシウムの上昇は有意差を持って低かった。これらの知見は2019年フィラデルフィアで行われたAmerican Heart Association (AHA)の年次総会で発表した。
Osawa K, Umemura M, Nakakaji R, Tanaka R, Islam R, Nagasako A, Fujita T, Yokoyama U, Koizumi T, Mitsudo K, Ishikawa Y, Prostaglandin E2 receptor EP4 regulates cell migration via Orai1, Cancer Science, 111(1):160-174, 2019.
Umemura M, Osawa K, Tanaka R, Hikichi M, Nakakaji R, Ishikawa Y, Prostaglandin E2 receptor EP4 regulates fibrotic changes via intracellular calcium in cardiac fibroblast cells, American Heart Association (AHA), Scientific Sessions 2019, Philadelphia.
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