2019 Fiscal Year Research-status Report
心肥大及び心不全発症における、ねじれ運動制御機構の解明
Project/Area Number |
19K08578
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
岡本 隆二 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (60378346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正明 三重大学, 医学系研究科, 教授 (00223181)
土肥 薫 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (50422837)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 心肥大 / 心不全 / ねじれ運動 / ミオシン軽鎖 |
Outline of Annual Research Achievements |
ラットのHFpEFモデルおよびHFrEFモデルを作成し、MLCのリン酸化レベルを検討中である。 ミオシンホスファターゼの主サブユニットであるMYPT2の全身ノックアウトマウスを作成し、MYPT2の発現および触媒サブニット発現の解析を行った。MYPT2KOマウスは、生存可能で、WB法にて心臓および脳にてMYPT2が欠損していることが確認できた。ヘテロでは発現量は半減していた。触媒サブユニットPP1の発現量に明らかな変化は認めなかった。 ホモマウス同士の交配では、生殖能力の乏しいことが判明し、精子あるいは受精の障害が推測された。このため、全身KOマウスを用いた実験は断念した。心エコー上は明らかな壁運動異常は認めなかった。 心筋特異的MYPT2マウスはCreマウスを用いて作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ラットの動物モデル及びねじれ運動の解析について。 ラットのHFpEFモデルおよびHFrEFモデルを作成し、MLCのリン酸化レベルを検討中である。 ミオシンホスファターゼKOマウスの作成と解析について。 ミオシンホスファターゼの主サブユニットであるMYPT2の全身ノックアウトマウスを作成した。MYPT2KOマウスは、生存可能で、WB法にて心臓および脳にてMYPT2が欠損していることが確認できた。ヘテロでは発現量は半減していた。触媒サブユニットPP1の発現量に明らかな変化は認めなかった。ホモマウス同士の交配では、生殖能力の乏しいことが判明し、精子あるいは受精の障害が推測された。このため、全身KOマウスを用いた実験は断念した。 心筋特異的MYPT2ノックアウトマウス(cMYPT2KO)を作成するために、MYPT2-floxマウスを、心筋特異的Creマウスである、αMHC-MerCreMerマウスに交配し、タモキシフェンによるKO効率を検討中である。KO効率が低い可能性あり、別の心筋特異的CreマウスであるαMHC-CrePR1マウス(RU486で誘導)にも並行して交配を行ない、KO効率の高いマウスを選択する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き上記の解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
理由:研究がやや遅れており、また予定していた学会出張も行っていないため。 使用計画:次年度に開催される学会出張に使用する。
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Research Products
(1 results)