2020 Fiscal Year Research-status Report
Role of IL-21 in contact dermatitis
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19K08757
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
須藤 一 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (90286740)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アレルギー / 接触皮膚炎 / サイトカイン / マウスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
IL-21R欠損マウス及び野生型マウスの背中の皮膚に化学物質DNFB、FITC及びOxazoloneを塗布して、後日、耳介皮膚に再度、同じ化学物質を塗布することにより接触皮膚炎を誘導した。DNFB、FITC及びOxazoloneによる接触皮膚炎の程度を耳介皮膚の厚さを測定することにより評価を行なったところ、野生型マウスに比べて、IL-21R欠損マウスでは悪化することが明らかになった。 皮膚炎局所では、炎症を誘導する因子だけでなく、炎症を鎮静化させるための炎症抑制因子の発現が上昇する。実際に、抗炎症性サイトカインであるIL-10の代わりに蛍光タンパク質を発現するマウス(IL-10-venusマウス)に接触皮膚炎を誘導すると、炎症局所で蛍光タンパク質を発現する細胞が増えることが明らかになった。そこで、IL-21は炎症局所でIL-10などのサイトカインを誘導することで炎症の抑制に関わっていると仮定し、その証明のために、IL-21R欠損IL-10-venusマウスの作成を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度前半期、COVID-19による活動自粛による研究停止期間があり、研究計画の大幅な遅れが生じた。IL-21R欠損マウスを用いることにより、IL-21は接触皮膚炎の抑制に関わっていることが明らかになった。IL-21は炎症局所でIL-10などのサイトカインを誘導することで炎症の抑制に関わっていると仮定し、その証明のために、IL-21R欠損IL-10-venusマウスの作成を行なった。 昨年度と同様、IL-21産生細胞の同定に時間を要している。方法として、抗IL-21抗体を用いてフローサイトメトリー解析にて検討を行なっている。現在使用している市販の抗IL-21抗体の染色によるフローサイトメトリーでの解析では、陽性細胞と陰性細胞の分解能がはっきりせず、negative controlとしてIL-21欠損マウスの細胞を利用する必要がある。このIL-21欠損マウスの入手に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
IL-10-venusマウスを用いて、接触皮膚炎の炎症局所でIL-10を発現する細胞腫を同定する。同定した細胞をIn vitroで、IL-21で刺激を行い、IL-10の産生が誘導されるかどうか、検討を行う。作成したIL-21R欠損IL-10-venusマウスに接触皮膚炎を誘導し、IL-21のシグナルの欠損がIL-10産生に影響を与えるかどうか、評価を行う。 野生型マウス、IL-21欠損マウス(Jackson Labより入手予定)及びIL-21Ra欠損マウス に接触型過敏症を誘導し、炎症局所におけるIL-21産生細胞及びIL-21R発現細胞をフローサイトメトリー及び免疫染色法により同定する。
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Causes of Carryover |
COVID-19による活動自粛による研究停止期間があったため、その期間の研究費を次年度へ繰り越した。
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Research Products
(2 results)