2021 Fiscal Year Annual Research Report
Optimizing immunomodulation of hematopoietic stem cell transplantation focusing on allelic polymorphisms of KIRs
Project/Area Number |
19K08812
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
進藤 岳郎 京都大学, 医学研究科, 助教 (10646706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高折 晃史 京都大学, 医学研究科, 教授 (20324626)
伊村 明浩 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (60362513)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | KIRアレル / 全ゲノムシークエンシング / 同種造血幹細胞移植 / NK細胞活性 / 成人T細胞白血病 / 慢性骨髄性白血病 |
Outline of Annual Research Achievements |
第一に日本と欧米の2,691検体に及ぶ全ゲノムシークエンス結果に基づき、全17個のKIRアレルとコピー数、ハプロタイプを決定した。同結果に基づきKIRアレルのタイピングソフトウェア開発とPCRプライマーの設計を完了した。 第二に本邦で造血幹細胞移植を受けた成人T細胞白血病(Adult T-cell Leukemia: ATL)の保存検体256例を用いた臨床研究を進め、HLA-A/B/C/DP/DQ/DRローカスのアレルをNGS法で決定した。KIRアレルのタイピングは前項のPCR法の検証後に行う予定で、令和4年8月には完了する。これらの結果に基づき移植予後、特に全生存やGVHD、生着率や非再発死亡と相関するKIR/HLAのペアを抽出する予定である。 第三にKIR3DL1アレル分子の機能解析を進めた。HLAを欠失した慢性骨髄性白血病(Chronic myeloid leukemia: CML)の細胞株(K562)および特定のHLAアレルを遺伝子導入した同株に対するヒトNK細胞の活性をフローサイトメトリーで解析した。その結果NK細胞のKIR3DL1アレルとK562のHLAアレルの組み合わせがNK細胞活性やCMLの治療薬の効果を規定することが分かった。さらにモノクローナル抗体を用いた特定のKIR3DL1アレルの阻害でCMLの治療抵抗性を克服できる可能性を見出した。本結果は造血器腫瘍全般に対する新規免疫チェックポイント阻害療法の可能性を拓くもので、論文化した(Izumi, Shindo*, ImmunoHorizons 5(8): 687-702, 2021)。 以上をまとめると、新規のKIRアレルタイピング法を開発し、その基礎的意義を示した。現在その臨床的意義を解析中で、令和4年夏に報告予定である。これら結果に基づき、移植後死亡を抑制した新規の移植ドナー選定法を開発する予定である。
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Remarks |
(1)は研究者の研究を紹介したウェブサイト、(2)は白血病の原因となるウイルスHTLV-1に関する啓発を目的としたウェブサイトです。
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Research Products
(22 results)
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[Presentation] Genetic manipulation resulting in decreased donor chondroitin sulfate mitigates GVHD in mice.2021
Author(s)
Tamura S, Ushiki T, Suwabe T, Katagiri T, Ishiguro H, Fuse K, Shibasaki Y, Shindo T, Igarashi M, Sone H, Masuko M.
Organizer
第83回日本血液学会学術集会
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[Presentation] Impact of Human Leukocyte Antigen Epitope Matching on Outcomes after Unrelated Bone Marrow Transplantation2021
Author(s)
Makoto Iwasaki, Junya Kanda, Hidenori Tanaka, Takero Shindo, Noriko Doki, Takahiro Fukuda, Yukiyasu Ozawa, Tetsuya Eto, Naoyuki Uchida, Yuta Katayama, Keisuke Kataoka, Makoto Onizuka, Yoshinobu Kanda, Tatsuo Ichinohe, Yoshiko Atsuta, and Satoko Morishima
Organizer
The 63rd Annual Meeting of the American Society of Hematology
Int'l Joint Research
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