2021 Fiscal Year Annual Research Report
The analysis of epigenetic aging in patients who undergo hepatectomy and in liver transplant recipients
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19K09149
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Research Institution | National Hospital Organization, Fukuoka Higashi Medical Center (Department of clinical research) |
Principal Investigator |
内山 秀昭 独立行政法人国立病院機構福岡東医療センター(臨床研究部), 独立行政法人国立病院機構福岡東医療センター臨床研究部, 医師 (70380425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
副島 雄二 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (30325526)
吉住 朋晴 九州大学, 医学研究院, 教授 (80363373)
原田 昇 九州大学, 大学病院, 講師 (80419580)
池上 徹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80432938)
伊藤 心二 九州大学, 大学病院, 講師 (90382423)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 生物学的年齢 / 手術侵襲 / 肝切除術 / 膵頭十二指腸切除術 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年chronological age(実年齢)と比較したbiological age(生物学的年齢)が注目され、肝硬変など様々な疾患で生物学的年齢が高くなることが報告されている。特定領域のDNAメチル化レベルを測定することにより、かなり高い精度で生物学的年齢を推定することができることが知られている。研究当初はDNAメチル化レベル解析を海外への外注で行う予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大により困難となった。生物学的年齢を他の方法で代替することができないかを考慮した結果、腸腰筋の断面積が年齢が増すにつれ低下することから、これを使用することにした。膵頭十二指腸切除術は腹部手術の中で侵襲の高い手術であり、術後の生物学的年齢が低下する可能性が高い。そこで、膵がん、胆管がんに対する根治的膵頭十二指腸切除を受けた患者を対象とし、第3腰椎レベルでの腸腰筋の断面積を手術前と術後1週間で比較することとした。興味深いことに、術後半年以内で早期がん再発を来した群では術後1週目での腸腰筋断面積は72%と、再発なしの93%と比較し著明に低下していた(2021年5月までのデータ)。 肝切除に関しても同様の検討を行ったが、肝切除は切除のバリエーションが多く、侵襲度のばらつきが認められた。また術後1週目のCTで腸腰筋断面積の低下は多くの症例で認められなかった。肝臓で当研究を進めることは困難と判断した。 2021年度は膵頭十二指腸切除術を中心に症例数の蓄積を行った。さらに11例の症例を追加したところ術後半年以内で早期がん再発を来した群では術後1週目での腸腰筋断面積は84%で、再発なしの群では91%であった。統計学的には有意差を認めなかった。
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Research Products
(6 results)