2023 Fiscal Year Annual Research Report
The development of Cardioprotection therapy with ischemic myocardium-homing peptide along with revascularization
Project/Area Number |
19K09253
|
Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
神吉 佐智子 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (40411350)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三重野 繁敏 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (10411373)
渡邊 房男 大阪医科薬科大学, 医学部, 功労教授 (40183719) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 心臓虚血再灌流障害 / 組織標的治療 / 心筋保護治療 / 虚血性心不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
虚血性心不全による死亡率を改善するために、虚血領域の血流を速やかに再開させる必要があり、再灌流までの時間を短縮する努力が続けられた結果、心筋梗塞による死亡数は著減した。しかし、慢性期に虚血性心筋症による左室拡張末期径の拡張と収縮力低下が心不全につながるため、心不全による死亡を減らすことは限界があり、虚血で傷害を受けた心筋組織の機能維持と回復を目指した心筋保護治療法の開発が必要であることは、広く知られるようになっている。薬剤の開発により、心不全治療の成績は改善しているが、一般に薬剤は全身に投与されるため副作用が無視できない。そこで、傷害された心筋のみに心筋ほぼ作用のある薬剤を送達することが望ましい。我々は、ファージディスプレイ法を用いて、虚血心筋組織に特異的に集積するペプチド(Ischemic Myocardium Targeting Peptide: IMTP)を発見した。本研究ではこのペプチドを用いた虚血心筋の保護治療薬の創薬のために、IMTPの虚血心筋組織親和性のメカニズムの解明が必要である。IMTPペプチドに親和性のあるタンパク質5種を同定するに至ったため、細胞生物学および分子生物学的に解析を進めた。
|