2021 Fiscal Year Annual Research Report
Algorithm to predict lung cancer recurrence by using gene expression analysis
Project/Area Number |
19K09313
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
工藤 勇人 東京医科大学, 医学部, 講師 (80623800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松林 純 東京医科大学, 医学部, 教授 (00338790)
池田 徳彦 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70246205)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 肺癌再発 / 微小転移 / 免疫療法 / 遺伝子発現解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、肺癌術後再発症例における再発リスク因子の病理組織学的解析、および、免疫チェックポイント阻害薬を含む薬物療法によって治療した肺癌術後再発症例における網羅的遺伝子発現解析を行なった。また、昨年から解析を進めてきたI期肺腺癌根治切除例における術前画像診断的因子を用いて、再発予測モデルについての報告を行なった。 再発リスク因子の病理組織学的解析に関しては、肺扁平上皮癌術後症例254症例を対象に病理組織学的評価を行った。これまでの病理学的予後不良因子である脈管侵襲や胸膜浸潤の他に、Spread through air spaces(STAS)、浸潤増殖様式 (INF)、間質繊維化反応 (DR)についても検討を行なった。肺扁平上皮癌においてSTASの予後との関係についての報告は多くなく、予後をはじめその他の臨床病理学的因子との関係について解析を進め、報告の準備を進めている。 また、免疫チェックポイント阻害薬による治療例における網羅的遺伝子発現解析については、770の免疫関連遺伝子のパネルを用いて、肺切除病変から全RNAを抽出し、mRNAを標的として解析した。肺癌原発巣における腫瘍浸潤リンパ球や各免疫応答細胞の分布と治療奏効例との関係を検討し、PD-L1以外の治療効果を予測する免疫微小環境の同定のため、解析を進めた。 さらに、I期肺腺癌における術前画像診断的因子における再発予測に関しては、CT上のすりガラス領域と充実領域を3次元上で解析し計測を行い、解析を行った。PET/CTや腫瘍マーカーに加えて、3次元解析された因子が再発との相関を認めることを明らかにして報告した。
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Research Products
(3 results)