2021 Fiscal Year Research-status Report
Antioxidative activity of remifentanil: Does remifentanil directly scavenge free radicals?
Project/Area Number |
19K09329
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
徳丸 治 大分大学, 福祉健康科学部, 教授 (40360151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 敬明 大分大学, 医学部, 教授 (20211196)
松本 重清 大分大学, 医学部, 准教授 (90274761)
江島 伸興 大分大学, 福祉健康科学部, 客員研究員 (20203630)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | レミフェンタニル / 抗酸化作用 / フリーラジカル / ラジカル消去作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度までに本課題遂行に必須である麻薬研究者免許を取得し(第2D1106号,大分県知事),レミフェンタニルの原末の購入手続きに入った。しかし,新型コロナウィルス感染症の広がりに伴う混乱で,価格の急騰などがあり,選定に苦慮した。紆余曲折を経て,令和2年度末にようやく正式な発注に漕ぎ着けることができ,輸入許可の手続きを経て,令和3年7月29日に,ようやくレミフェンタニルの原末を入手することができた。 その間に,計画通りに研究が進まない場合に備えて検討していたケタミンに関する実験を実施した。当初計画と同じ実験系により,臨床製剤を用いてケタミンの直接的フリーラジカル消去作用の評価を行った。ケタミンは,濃度依存的に以下のフリーラジカルを直接消去した;ヒドロキシルラジカル(IC50 0.83 mM,,tert-butoxyl radical(11 mM),アスコルビン酸ラジカル(0.14 mM),一重項酸素(1.2 mM),一酸化窒素(12 mM)。しかし,スーパーオキサイドアニオン,tert-butyl peroxyl radical,チロシルラジカルに対する消去作用は認められなかった。また,培養細胞(MRC5)に対する酸化ストレス(300 uM 過酸化水素を添加)に対して,1 uM ケタミンは細胞保護作用を示した。TBARSアッセイにより,ケタミンは脂質過酸化によるマロンジアルデヒドの産生を濃度依存的に抑制することが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度までに本課題遂行に必須である麻薬研究者免許を取得し(第2D1106号,大分県知事),レミフェンタニルの原末の購入手続きに入った。しかし,新型コロナウィルス感染症の広がりに伴う混乱と価格の急騰などがあり,令和3年度7月29日に,ようやくレミフェンタニルの原末を入手することができたため。その間に,研究計画が予定通り進まない場合のプランBであるケタミンについての同様の実験を進めていた。このため,レミフェンタニルを用いた実験は,研究期間を1年延長して令和4年度に実施することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
手配していたレミフェンタニルが手元に届いたので,当初の計画に従って実験を実施する予定である。実験遂行に必要な試薬や消耗品は,既に購入済みであるため,令和4年度中に予定通り研究を終了できる見込みである。
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Causes of Carryover |
人件費として残していた経費の端数が次年度への繰越となってしまった。 令和4年度に情報収集(文献取り寄せ)のための費用として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)