2020 Fiscal Year Research-status Report
各種プレコンディショニングと低酸素の組み合わせによる脳保護効果
Project/Area Number |
19K09369
|
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
石山 忠彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90293448)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 低酸素プレコンディショニング / リモートプレコンディショニング / 脳梗塞 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、マウスを用いて、低酸素プレコンディショニングとリモートプレコンディショニングを組み合わせた群(n = 16)とSham群(n = 18)で、脳梗塞巣のサイズを検討し、低酸素プレコンディショニングとリモートプレコンディショニングを組み合わせた群で有意に脳梗塞巣が減少することを突き止めた。 2020年度は、マウスを用いて、低酸素プレコンディショニング群(n = 17)とSham群(n = 17)での脳梗塞巣のサイズを検討し、低酸素プレコンディショニング群で有意に脳梗塞巣が減少することを突き止めた。さらに、リモートプレコンディショニング群(n = 16)とSham群(n = 18)での脳梗塞巣のサイズを検討し、リモートプレコンディショニング群で有意に脳梗塞巣が減少することを突き止めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
低酸素プレコンディショニングとリモートプレコンディショニングの組み合わせ、低酸素プレコンディショニング単独、リモートプレコンディショニング単独で順調に結果が出ているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
パワーアナリシスで各群に割り当てる動物の数が17と計算されているため、17に足りていない、低酸素プレコンディショニングとリモートプレコンディショニングを組み合わせた群とリモートプレコンディショニング群で更に研究を進める予定である。 また、低酸素プレコンディショニングとリモートプレコンディショニングを組み合わせた群、低酸素プレコンディショニング群、リモートプレコンディショニング群、Sham群で、qPCRによる炎症性サイトカインの検討を行っていく予定である。
|
Causes of Carryover |
学会がコロナウイルス感染症蔓延のため全て現地開催でなくなったため、旅費の750,000円が不要となった。また当初ウサギで研究を行っていたが、脳虚血はマウスの方が容易なため、マウスで研究を行っている。動物の購入費はウサギよりマウスは安価なため、物品費の代金が少なくなった。また、令和2年度は研究失敗の数も減少したため、物品費が少なく抑えられた。
|