2019 Fiscal Year Research-status Report
脳動脈血行再建術後過灌流による認知機能障害の分子生物学的メカニズムの解明
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19K09534
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
千田 光平 岩手医科大学, 医学部, 助教 (30611016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 研二 岩手医科大学, 医学部, 講師 (10316367)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 脳動脈血行再建術 / 過灌流 / 認知機能障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は病院の移転に伴い動物実験を開始することができなかったため、本研究に関連した内頚動脈狭窄症に対してMRIイメージングを行った研究を中心に行い、「Identification of the distal end of carotid plaque using three-dimensional fast spin echo T1-weighted magnetic resonance plaque imaging」というタイトルで英文雑誌である「Jounal of Stroke and Cerebrovascular Diseases」に投稿し受理され、4月号に掲載された。また、同研究を第6回日本心血管脳卒中学会学術集会で発表した。 本研究でラットの脳血流測定に用いるレーザー血流計(OMEGA FLOW FLO-C1)は次年度早々に購入する予定であり、その使用方法について、過去の論文や国内学会を通じて習得することができた。本学で動物実験を行うために必須である学内の講習会にも参加し、認定を取得した上で、学内の獣医師とも研究内容や実験方法について確認を行った。 病院移転が完了した10月より実験室の環境整備を開始し、手術や実験に必要な顕微鏡等の大型器材を配備することができた。次年度にラット用の麻酔器および高次脳機能検査に用いる器具の調達が済み次第実験を開始し、必要に応じて標本の染色に用いる薬剤や機器を購入する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
病院の移転に伴い実験室の準備に時間を要しており、ラットを用いた実験はまだ行っていない。その間、実験室の環境が整い次第研究が円滑に進むよう、レーザー血流計や高次脳機能検査器具の使用方法を習得した。現在、実験環境は概ね整っており、次年度より実験を開始する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
レーザー血流計(OMEGA FLOW FLO-C1)を次年度早々に購入し、実験の準備が出来次第、ウイスターラットを購入、予定通り計100匹に対して高次機能検査を行った後に手術を行う。過灌流を導入したラットの高次脳機能障害および血液脳関門や脳実質の損傷について評価を行い、過灌流を伴わないラットのものと比較する。
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Causes of Carryover |
病院移転に伴い、実験室の環境整備に時間を要したため実験が開始できず、購入予定であったレーザー血流計を購入できなかった。
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Research Products
(3 results)