2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of innovative therapeutic technology based on cancer metabolism control for head and neck cancer
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19K09842
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
遠藤 一平 金沢大学, 附属病院, 講師 (30547154)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 頭頸部癌 / オルガノイド / 癌代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
PET/CTスキャンは、がん細胞におけるグルコース取り込みの増加の Warburg 効果に基づく画像診断法である。41 人の甲状腺がん(乳頭癌、濾胞癌)患者のサンプルを使用して、標準化された最大取り込み値 (SUVmax) をヘキソキナーゼ 2 (HK2)、GLUT1、VEGF、および GLS1 の発現率と比較検討した。HK2、VEGF、および GLS1 にPETにおけるSUV値と相関関係があることを認めた。オルガノイドは複数の細胞から三次元構造を形成し、生体内の動きを反映していると言われている。当科で外科的切除した、甲状腺癌組織を用いて甲状腺癌由来のオルガノイドを確立した。オルガノイドの組織学的特徴を患者の腫瘍と比較した。さらに、患者の腫瘍の 18 F-FDG 取り込みは、甲状腺癌オルガノイドのグルコース消費および乳酸蓄積と比較され、有意差はなかったが、相関が観察された。この研究の結果は、オルガノイドが元の腫瘍の代謝特性を継承し、がん細胞の代謝の研究や代謝阻害剤のスクリーニングに役立つ可能性があることを示唆している。 頭頸部癌における癌代謝、特に甲状腺癌における代謝機構について糖代謝を利用した検査法であるPETについて臨床的検体を用いて上記研究成果を認めた。またこれまでほとんど報告のなかった頭頸部癌のオルガノイド利用についても甲状腺癌組織を用いて甲状腺癌オルガノイドと乳酸代謝について腫瘍による乳酸代謝の亢進を認めた。現在、以上の研究成果を英文論文に投稿中である。また頭頸部扁平上皮癌についてもオルガノイド樹立を確立し研究を継続している。
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Research Products
(1 results)