2021 Fiscal Year Annual Research Report
ベーチェット病発症原因としての口腔内細菌と疾患関連遺伝子の検討
Project/Area Number |
19K09975
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
北市 伸義 北海道医療大学, 予防医療科学センター, 教授 (40431366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南場 研一 北海道大学, 大学病院, 講師 (70333599)
長澤 敏行 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90262203)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ベーチェット病 / シルクロード病 / 遺伝子 / 口腔内細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に沿って研究を進めた。 海外の患者を対象とした研究では、モンゴル国で前年度にベーチェット病の臨床像の特徴と口腔内細菌叢の特徴の2本の英文原著論文の成果を踏まえて、患者 DNA サンプルを用いて HLA タイピングを行なった。HLA-B51 が最も強い疾患関連遺伝子ということが複数の国で明らかになっている。しかし、モンゴル等ユーラシア大陸内陸部の患者でも当てはまるかどうかは不明であり、現在8桁タイピングを進めている。 ヨルダン・ハシミテ王国のサンプルは、新型コロナウイルス感染症の拡大により、唾液検体を輸送することが困難になっている。そこで口腔細菌叢の解析をいったん保留し、現在できる実験として代わりに毛髪検体を収集して、そこから患者 DNA を抽出して HLA タイピングを先行して進めている。ただ、一部のサンプルは毛髪量や DNA 量が少なく、可能なサンプルから順次タイピング作業を進めている状況である。 日本人を対象とした研究では、モンゴルの患者で検出された口腔内細菌叢の変化が日本人では有意差がみられなかった。やや日本人のサンプル数が少ないことも一因と考えられ、サンプル数の追加を検討中である。 自己免疫疾患に関連する自己抗体では、我々が注目している自己抗体がベーチェット病患者血液サンプルから特異的に検出された。英文原著論文として発表するべく、研究成果をまとめている最中である。 新型コロナウイルスのパンデミック下の人的移動制限の影響を受けているが、臨機応変に可能な代替案を考えながら研究を進めた。
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[Journal Article] Macrophage-like iPS-derived Suppressor Cells Reduce Th1-mediated Immune Response to a Retinal Antigen.2021
Author(s)
Hase K, Namba K, Wada H, Tsuji H, Maeda A, Murata T, Otsuka R, Iwata D, Kanda A, Noda K, Kitaichi N, Seino KI, Ishida S.
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Journal Title
Curr Eye Res
Volume: 46
Pages: 1908-1916
DOI
Peer Reviewed
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