2019 Fiscal Year Research-status Report
脂肪由来幹細胞および血管内皮前駆細胞の浄化濃縮培養上清による糖尿病足病変の治療
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19K10012
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
井上 啓太 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80618520)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 再生医療 / 脂肪幹細胞 / 血管内皮細胞 / 培養上清 / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画では、ヒト脂肪組織由来の脂肪幹細胞、及び血管内皮前駆細胞の培養上清を調製し、これら細胞に由来する培養上清に含まれる増殖因子等の有効成分と代謝産物の同定、糖尿病足病変に対する治療効果の検証を目的とする。 令和元年度は、標的細胞種2種類のうち、脂肪幹細胞を用いて培養上清の調製方法の最適化を行った。播種密度等の培養条件、培養上清を回収するタイミング、回収後の培養上清の処理、及び保存方法の検討を行い、方法は確立しつつある。また回収した培養上清に含まれる細胞由来の因子の種類を同定するため増殖因子を抗体アレイ法で確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
培養上清の回収法の最適化に時間を要したため、やや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
培養上清に含まれる増殖因子等について抗体アレイ法でピックアップされたものをELISA法により同定する。また、細胞が分泌する乳酸などの代謝産物に関しても定量する。以上の評価系を確定させた後、血管内皮前駆細胞を用いて、培養上清の分泌因子の解析を行う。
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Causes of Carryover |
研究実施計画がやや遅れているため、使用する物品費が当初の計画よりも少なかったため。次年度は、培養上清の回収方法の確立、及び血管内皮細胞に由来する培養上清の回収も行う予定で、余剰金を実験の消耗品等の購入に当てる予定。
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