2021 Fiscal Year Final Research Report
Treatment of diabetic refractory ulcer by conditioned medium of adipose stem cells and adipose endothelial progenitor cells
Project/Area Number |
19K10012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56070:Plastic and reconstructive surgery-related
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
Keita Inoue 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80618520)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 再生医療 |
Outline of Final Research Achievements |
細胞投与による再生医療において、その分泌因子(増殖因子やサイトカイン)の効能が大きいことが注目されている。分泌因子の効能に期待して、幹細胞培養後に得られる培養上清を投与する方法が、一部では臨床導入が始まっている。本研究では、ヒト脂肪組織由来の間葉系幹細胞、及び血管内皮前駆細胞の培養上清から、乳酸アンモニア等の代謝産物を除去し、増殖因子等の有効成分を濃縮した浄化濃縮培養上清を調製した。分泌因子を抗体アレイ法などにより同定し、それぞれの細胞に由来する培養上清の特性を検証した。疾患マウスモデル(2型糖尿病難治性皮膚潰瘍モデル)の創部へ浄化濃縮培養上清を局所投与する事による創治癒効果の促進を指標として有効性を確認する試験を行ったが、いくつかの理由により再試験を行う予定である。
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Free Research Field |
形成外科学
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
間葉系幹細胞の培養上清は、そのままで臨床応用が一部で始まっているが、これを浄化、濃縮して、治療に応用しようという試みは、我々が知る限り例がなく、有効性が検証できれば、より良い治療が可能となる。また、ヒト脂肪組織由来の血管内皮前駆細胞は、新しく調製した細胞集団であるため、全ての研究成果が新規結果となる。血管内皮前駆細胞の培養上清も利用価値があることを確認できれば、再生医療分野において非常に価値が高いと言える。
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