2021 Fiscal Year Research-status Report
誤嚥性肺炎患者の経口摂取可否を客観的に診断するための科学的根拠の確立
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19K10207
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
吉田 光由 藤田医科大学, 医学部, 教授 (50284211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 真理子 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (80613041)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 誤嚥性肺炎 / 嚥下造影検査 / 要介護高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本呼吸器学会の成人肺炎診療ガイドラインでは、易反復性の誤嚥性肺炎のリスクがある場合は積極的な治療を行わず、個人の意思やQOLを考慮した治療やケアを実施することを提言している。しかしながら、どのような状態で経口摂取を継続すると誤嚥性肺炎を繰り返すことになるのかについては、これまでまったく明らかとされていない。そこで、医療介護関連肺炎により誤嚥性肺炎になった患者の経口摂取状況を継続的に評価しながら、経口摂取が出来ない理由や再発しやすい要因について検討することを目的として本研究を企画した。本来、調査対象とした病院は、新型コロナ感染症の専門病床となったため、1病棟が全く稼働せず、その結果、誤嚥性肺炎患者27名のデータしか結局集めることができなかった。このうち退院までの間に死亡した者3名、それ以外の24名では1名を除き何らかの形で経口摂取は継続できていたため、繰り返す肺炎となる要因については十分に把握できなかった。そこで、このような場合に備えて、別の療養型医療施設において実施していた嚥下造影検査結果を新たに検討することで、経口摂取を中止すると診断して診断理由を明らかにするために、研究期間を延長して、嚥下造影検査所見の再評価を実施する予定である。すでに症例は70症例集積できており、延長した最終年度である今年度は、これらの所見を再度見直していくことで、経口摂取を中止と判断した理由を明らかにしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査開始年より昨年度までずっと調査対象としていた病院が、新型コロナウィルス感染症対策のための専門病床となり、誤嚥性肺炎で入院されてくる患者が激減したため、十分な対象者を獲得することができなかった。また、研究協力を依頼していた内科医師が、新型コロナウィルス感染症の治療に専念となったため、院内での調査体制が機能しなくなってしまった。さらに、研究代表者が昨年8月に藤田医科大学へと転出したため、本施設での調査が継続できない状況となってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
診療協力として嚥下造影検査を実施していた療養型医療施設で経口摂取中止を判断した症例を今年度、再検討することで、本研究の目的である経口摂取可否の判断となる要因の分析を行う予定である。症例はこの研究期間に70症例集まっており、これらの嚥下造影所見を再度見直していくことで、分析をしていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究分析費用、研究発表のための学会旅費、論文執筆のための校正費等で使用予定である。
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