2021 Fiscal Year Research-status Report
マクロファージ・ポラリゼーションに基づくARONJ新規スクリーニング法の開発
Project/Area Number |
19K10351
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉山 円 東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (90451814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 貴大 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (20383250)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
藤原 夕子 東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (50466744)
石橋 牧子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60802395)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ARONJ |
Outline of Annual Research Achievements |
骨吸収抑制剤の副作用による骨吸収抑制剤(ARONJ)の患者数は、近年増加傾向にあり、口腔外科領域における重要な課題の1つとなっている。 予防策やステージに応じた治療法などの指針も示されてはいるが、その病態は未だ明らかになっていない。概して、骨吸収抑制剤は破骨細胞に作用する薬剤であり、病状の把握には、破骨細胞やその先駆細胞である単球マクロファージ系細胞の解析が有用になると考える。本研究では、ARONJ患者の病理組織切片や余剰血液検体を用いて、単球マクロファージ系細胞の特性を評価し、病態の解明や新たなスクリーニング法確立の一助とすることを目的としている。 本年度は引き続き、ARONJ患者由来の病理組織検体を用いた解析を行った。2016年1月以降、当科にてARONJの診断のもと腐骨除去を行い、病理組織検査を実施した患者の組織ブロックを用いて、組織学的評価、免疫組織学的評価を行った。HE染色による切片を用いて、同一患者での経時的な変化や、患者間での違い、臨床所見との関連を評価した。単球のマクロファージの特性や局在を評価するため、免疫組織化学染色を行った。陽性細胞の数値化や局在の評価を行っている。また、単球由来細胞株の培養に骨吸収抑制剤を添加し、マクロファージの生存性やポラリゼーションを遺伝子発現で解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
個人情報を含む検体であり大学で実験をおこなっているが、異動により研究できる時間に制約があるため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画にどおりに、解析をすすめていく。
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Causes of Carryover |
実験が途中であり、抗体や試薬の購入がみこまれるため。
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