2022 Fiscal Year Annual Research Report
マクロファージ・ポラリゼーションに基づくARONJ新規スクリーニング法の開発
Project/Area Number |
19K10351
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉山 円 東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (90451814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 貴大 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (20383250)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
藤原 夕子 東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (50466744)
石橋 牧子 東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (60802395)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ARONJ |
Outline of Annual Research Achievements |
骨吸収抑制薬の副作用による骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)の患者数は、近年増加傾向にあり、口腔外科領域における重要な課題の1つとなっている。ポジションペーパーも改訂され、予防策やステージに応じた治療法などの指針も示されてはいるが、その病態は未だ明らかになっていない。概して、骨吸収抑制薬は破骨細胞に作用する薬剤であり、病状の把握には、破骨細胞やその先駆細胞である単球マクロファージ系細胞の解析が有用になると考える。本研究では、ARONJ患者の病理組織切片や余剰血液検体を用いて、単球マクロファージ系細胞の特性を評価し、病態の解明や新たなスクリーニング法確立の一助とすることを目的としている。 まずARONJ発症マウスのモデル作製を行った。C57BL/6Jマウスの上顎臼歯を抜歯し、マイクロCTを用いた画像評価や免疫組織化学的評価を行った。 次いで、ARONJ患者由来病理組織検体を用いた解析を行った。2016年1月以降、当科にて骨髄炎の診断のもと腐骨除去を行い、病理組織検査を実施した患者の組織ブロックを用いて組織切片を作製し、組織学的評価を行った。同一患者での経時的な変化や、患者間での違い、臨床所見との関連などを検討した。研究開始当初は、同意を得られた患者からの余剰血液検体を用いた研究を予定し、院内での倫理申請も行なったが、研究期間内にサンプルを得ることができなかったため、患者由来の血液を用いた研究は実施しなかった。 その他、単球由来細胞株の培養に骨吸収抑制薬を添加し、生存性やポラリゼーションを解析した。
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