2023 Fiscal Year Annual Research Report
Are clock genes involved in the mechanical stress responsiveness of osteocytes?
Project/Area Number |
19K10416
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
近藤 久貴 愛知学院大学, 短期大学部, 准教授 (40469002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜村 和紀 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00422767)
戸苅 彰史 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80126325) [Withdrawn]
田中 健二郎 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (80780296) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 概日リズム / 骨代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
地球上のほとんどの生物には生体概日リズムがある。哺乳類の骨代謝にも概日リズムがありその中枢である視交叉上核は光により一日の始まりを知ることで生体リズムをコントロールしている。光刺激は視交叉上核から交感神経を介して副腎髄質から糖質コルチコイド(グルココルチコイド)を分泌することで骨芽細胞、破骨細胞、骨細胞の時計遺伝子の概日リズムがリセットされることがこれまでの私たちの研究から明らかになっている。一方、歯にメカニカルストレスを負荷すると歯根周囲の感覚神経が活性化され、中枢を介して交感神経シグナルに変換されることで破骨細胞の活性化がおこり歯の移動が促進される(Kondo et al.European Journal of Orthodontics 44(4)2022)。交感神経には概日リズムがあることから歯の移動に日内変動が見られるか検討を行ったところ、歯の移動は暗期(19:00-7:00)よりも明期(7:00-19:00)に歯を動かした方が良く動くということが確認された。歯の移動時にみられる交感神経シグナルによる破骨細胞の活性化には主に骨細胞によるReceptor activator of nuclear factor-kappa B ligand (RANKL)の発現の増加が関与することから歯の移動の日内変動におけるRANKLの影響を調べ検討したところ、破骨細胞の増加とRANKLの免疫染色性の増加が一致した。これらの結果から、歯の移動の日内変動は骨細胞によるRANKLの発現に日内変動が見られることが原因である可能性が示唆された。現在詳細を検討中である。
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Research Products
(1 results)