2023 Fiscal Year Annual Research Report
地域基盤型医療に貢献する歯科医療人養成のための多職種連携教育プログラムの構築
Project/Area Number |
19K10448
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
吉田 礼子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60244258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 則宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (30325196)
松本 祐子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20315443)
大戸 敬之 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60754299)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 多職種連携 / 歯学教育 / 地域基盤型医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、歯科における多職種連携医療教育の現状をふまえ、多職種連携医療における歯科専門職の問題点を検討し、多職種連携医療を実践する基本的能力を明らかにして、患者中心の地域基盤型医療に貢献することのできる歯科医療人を養成するための多職種連携教育プログラムを構築することを目的とした。 歯科における多職種連携医療教育の現状をまとめ、多職種連携医療における歯科専門職の役割とその認識、専門職種連携医療における協働の問題点について分析した。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、多職種連携教育の実地が制限され、他施設の学生や医療職を対象とした研究の実施が困難となったため、検討事項のうち、特に多職種連携医療における協働の問題点について、自施設内で対象を拡大して分析を行った。医科歯科連携におけるキーワードの認識、歯科医師の連携協働の行動、歯学生のチーム医療に関する認識について検討した結果、歯科における多職種連携医療教育では、医科・医師との連携、口腔ケア等の内容が重視されているが、連携のためのアプローチが抽象的で実践に生かしきれていなかった。また、多職種連携医療を実践する上で求められる能力として、「コミュニケーション能力」が重要で、「医科的な知識」と「歯科の専門的な治療技術」の向上があげられた。 本研究からのフィー ドバックを参考に、現行の多職種連携教育モデルをブラッシュアップし、患者を含めた多職種の役割や関係性の構築について、体験的に学ぶようなプログラムを実施した。さらに、その概要と振り返りを公開し、多方面から、フィードバックを受けられるよう機会を設定した。多職種連携教育プログラムは、今後も随時ブラッシュアップを行い、患者中心の地域基盤型医療に貢献できる歯科医療人の養成に活用していく予定である。
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