2019 Fiscal Year Research-status Report
急性期病院におけるフレイルおよび高齢者の総合的アセスメントに関する研究
Project/Area Number |
19K10482
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大西 丈二 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90432278)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 祥子 特定非営利活動法人ヘルスサービスR&Dセンター, 研究・分析部門, 研究員 (00604696)
渡邊 亮 神奈川県立保健福祉大学, ヘルスイノベーション研究科, 講師 (90756173)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | フレイル / プロブレムリスト / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
名古屋大学医学部附属病院にて、75歳以上の連続入院症例を対象とし、診療情報から入院前の介護サービス利用状況、ADL、認知機能等の高齢者総合評価(CGA; Comprehensive geriatric assessment)項目に加え、生活環境、栄養状態、フレイル、持参薬、入院中に要した医療行為、認知機能低下例においては精神心理学的症候(BPSD; Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)、プロブレムリストおよび退院時転帰、入院で要した医療費を収集するモデルシステムを開発した。多くのデータはcsv形式でデータをエクスポートする見込みを得ることができ、エクスポート後のデータの分析システムもあわせて開発した。 国際疾病分類が第10版(ICD-10)から第11版に変更が予定されていることに合わせ、プロブレムを両方の版にあてはめ、変換可能とした。プロブレムから合併症数をスコアリングし、障害蓄積型フレイルの診断を行い、高齢患者のリスク評価を行う仕組みを構築した。退院時要約の標準規格であるHL7 CDAをもとに、急性期病院で用いられる主要な電子カルテ製品の退院時要約書式を調査し、収集可能な項目とデータ構造を研究した。また、複数の協力医療機関において退院要約記載状況等を調査し、病院間の比較も分析できるようシステムも検討し、倫理審査申請準備を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
担当した研究補助が年度途中に退職し、次の担当者がなかなか見つけられなかった。業務内容は定型化することができてきたので、今年度は入職後、滞りなく情報収集を開始する。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度夏、生命倫理審査委員会承認を得て、情報を開始する。多くの情報はcsv形式でデータをエクスポートすることができるよう、令和元年度に研究を行ったため、情報収集開始後は速やかにデータが集められる見込みである。データクリーニングは多く必要であるため、今年度はそれを行い、分析を開始する。
|
Causes of Carryover |
令和元年度、業務を予定した職員が中途退職となり、予定額に残が生じた。これは予算および業務を令和2年度に振替え、研究を推進する予定である。
|