2021 Fiscal Year Research-status Report
International Empirical Study on the Impact of Inter-professional Collaboration Teams on the Quality of Healthcare Services
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19K10491
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Research Institution | Tokyo University of Information Sciences |
Principal Investigator |
松下 博宣 東京情報大学, 看護学部, 教授 (70591949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤谷 克己 文京学院大学, 保健医療技術学部, 教授 (80604123)
市川 香織 東京情報大学, 看護学部, 教授 (90375882)
土谷 朋子 文京学院大学, 保健医療技術学部, 准教授 (40555075) [Withdrawn]
茂籠 幸代 (池田幸代) 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (40344460) [Withdrawn]
児玉 悠希 東京情報大学, 看護学部, 助教 (50769578)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 多職種連携 / チーム医療 / 医療の質 / 医療安全 / コンピテンシー / 組織学習 / 主観的幸福度 / 国際共同研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
富士宮市立病院等で連続3年目の多職種連携(IPC)に関するサーベイを実施しデータを蓄積した。多職種連携と主観的幸福感、多職種連携教育が卒後のIPC認識に対する影響を測定して論文化した。研究成果を国際共同研究者のCarole Orchard博士と国際共著論文を国際ジャーナルにて発表した。また、代表研究者は、これらの論文化した知見、医療機関から得られた知見を「多職種連携を推進する実践コラボレーション」として日総研出版から出版した。本書の内容は、1章:コラボレーションの実態をデータ化・見える化する。2章:可視化ツールを活用した多職種連携の変革ケーススタディ。3章:コラボレーションの進化史と現代のヘルスケア。4章:コラボレーションをシステミックに推進する変化の方法論。5章:組織行動変容のためのニュー・ヘルスケア・マネジメント体系。 また、代表研究者は、Canadian Interprofessional Health CollaborativeのNational Competency Framework Refresh Focus Groupの諮問委員として参加して、多職種連携コンピテンシー・モデルの構築に貢献した。多職種連携&コラボレーションシンポジウムをオンラインにて開催して60人の参加を得た。分担研究者と協力研究者が以下の報告を行った。 ①「多職種連携を推進するコラボレーション大全 ブックトーク」松下博宣 ②「多職種連携に求められるコラボレーティブ・リーダーシップ」藤谷克己 ③「3か年継続して多職種連携協働風土 サーベイを活用し当院での取り組み」富士宮市立病院 前看護部長 医療安全管理室 GRM 認定看護管理者 石川弥生 ④「多職種連携とコンピテンシー開発」市川香織
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
邦文・英文論文に加え、本科研研究によって得た知見を一冊の単行本「多職種連携を推進する実践コラボレーション」(日総研出版)として出版した。また国際協力研究者のOrchard博士の推薦によりCanadian Interprofessional Health CollaborativeのNational Competency Framework Refresh Focus Groupの委員として参加して、英語圏における影響力のある多職種連携コンピテンシー・モデルの構築に貢献できた。また、オンラインにて合同科研研究報告会:「多職種協働チームのヘルスケアサービスの質に対するインパクトの国際的実証研究」研究課題(研究課題/領域番号19K10491)&多職種連携協働におけるリーダーシップ機能解明に関する実証的国際共同研究( 研究課題/領域番号21K10309)を開催し、全国から60名の参加者を得ることができた。これらは当初の計画以上の成果であった。
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Strategy for Future Research Activity |
①多職種連携を計測する日本語版AITCS-II-J尺度に加え、Assessment of Interprofessional Collaborative Leadership Scale(AICLS)の日本語版開発(藤谷克己が主導)を行う。また、組織学習、心理的安全性、医療安全、職場のソーシャル・キャピタルを含む潜在因子間の相互関連を明らかにして、数理モデルを構築する。 ②本年度は、医療機関に勤務する現職の医療専門職に対する多職種連携トレーニング・プログラムをアクション・リサーチとして立案し実行した。今後は、上記の理論ベースを基盤として、さらに効果を検証してアクション・リサーチプログラムを精緻化してゆく。 ③内外の多職種連携の研究者・実践者を糾合して、Innovative Collaboraion in HealthcareをSpringerNatureより刊行する。同著では、イノベーション理論、情報管理理論、組織行動理論、人的資源管理理論をベースにして、具体的な実践事例、変革の方向性などを網羅的に記述する予定である。
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Causes of Carryover |
計画していたカナダへの出張がコロナ禍のため実施できなかった。 今年度は、別途カナダへの出張を企画して実施したい。
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Research Products
(12 results)