2022 Fiscal Year Annual Research Report
Developing, implement and evaluating a curriculum for a resilient medical student in Japan
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19K10492
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| Research Institution | Showa University |
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Principal Investigator |
土屋 静馬 昭和大学, 医学部, 准教授 (70439438)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂下 暁子 昭和大学, 医学部, 教授 (00221268)
泉 美貴 昭和大学, 医学部, 教授 (30228655)
木内 祐二 昭和大学, 医学部, 教授 (50204821)
高宮 有介 昭和大学, 医学部, 教授 (90255737)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | レジリエンス / 医学教育 / 学修成果基盤型教育 / ストレスマネジメント / 診療参加型臨床実習 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
別紙日本の医学部で学修成果基盤型教育が行われ過密なカリキュラムのもとで、その学修過程において医学生が重度のストレスに曝され、高い割合で抑うつ等の精神症状を経験していることが報告されており、本研究の目的は日本の医学生のレジリエンス育成カリキュラムを作成することであり、その研究成果は３つある。
第一の成果として、「日本人の自己観に根差したレジリエンス育成教育モデルの概念図」を作成した。ここでは、レジリエンス観における欧米型と日本人型の差異を明らかにするため、日本およびカナダの経験ある緩和ケア医への半構造化面接、およびGrounded Theoryを用いた分析を通して、両型の“熟達した医師のレジリエンス観”のカテゴリーとテーマの差異を明らかにした。特に、両者の差異は関係性に基づく自己形成を基盤とする点において顕著であることが明らかにされ、これはこれまでに報告がされていない研究結果である。
第二の成果として、日本人型のレジリエンス観の概念図に基づくレジリエンス育成カリキュラムのモデルを作成し、実際に昭和大学医学部において導入した。特に、医学部6年間のらせん型カリキュラムとして、日本人の自己観の要素と根拠、ストレス状況下における変化と実際の対処について、各学修段階に応じた具体的な課題（大学内の学生生活から臨床実習における専門的で特殊な環境下での課題を含む）として提供し、学修するカリキュラムを実施した。
第三の成果として、上記で実施したカリキュラムを受ける学生の学修成果を教育心理学、行動科学的観点から評価した。実際にカリキュラムを受けた学生はいくつかの指標においてレジリエンスに関連する自己観に変化が見られた。ただし、レジリエンス育成カリキュラムは長期的な視点での評価が必要であり（実際のカリキュラムは導入2年目）、次課題において継続的に研究を実施する方針としている。
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