2022 Fiscal Year Research-status Report
小児領域の抗菌薬適正使用支援のための評価管理プログラムの開発と臨床実用化
Project/Area Number |
19K10537
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
和知野 千春 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 研究員 (90816563)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 和哲 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00423848)
片岡 智哉 千葉科学大学, 薬学部, 准教授 (20737928)
中村 敦 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40285200)
堀田 祐志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (90637563)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 抗菌薬使用動向 |
Outline of Annual Research Achievements |
薬剤耐性菌(AMR)対策には、抗菌薬の適正使用(AS)の推進が重要である。AS実施のための評価指標を作成する上で、抗菌薬使用状況や薬剤耐性菌のサーベイランスが、重要な基礎データとなるが、小児に注目した抗菌薬使用状況の継続的監視や、AMRの変化や拡大の予兆を的確に把握する専門的な管理体制は整備されていない問題がある。研究代表者らの先行研究から、小児ASを推進する上で、利便性が高く、適切な評価指標が定まっていない課題が明らかとなった。 そこで本研究では、小児感染症のAMR対策に着目し、AS推進による感染症診療の質向上と耐性菌の抑制を目的に、①新たな小児AS評価指標の構築と②臨床実用化、の大きく2つの観点で研究を行う。 2019~2021年度は、①新たな小児AS評価指標の構築に取り掛かった。具体的には、ビッグデータ解析を実施可能な高度なセキュリティー環境とプログラム作成が行える高性能な電子計算機器の使用ができる研究環境を構築した。次に、プログラム作成に取り掛かった。小児適応を持つ全医薬品を対象に、各薬剤ごとの適正使用基準を設定した。 2021~2022年度は、②臨床実用化に向けた自動評価プログラムの構築に取り掛かった。具体的には、各薬剤ごとにプログラムを作成、精度を検証を実施した。 今後は、②臨床実用化(まずは、単施設の小サンプルを対象としたプログラム実用化、次に多施設を対処とした実用化、最後にビッグデータを用いたプログラム実用化)を進めていく計画でいる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ビッグデータ解析を実施可能な高度なセキュリティー環境とプログラム作成が行える高性能な電子計算機器の使用ができる研究環境を構築した。次に、プログラム作成に取り掛かった。小児適応を持つ全医薬品を対象に、各薬剤ごとの適正使用基準を設定した。次に、臨床実用化に向けた自動評価プログラムの構築に取り掛かった。具体的には、各薬剤ごとにプログラムを作成、精度を検証を実施した。当初の計画と比較して、対象薬品の一部で、解析時の課題が新たに見つかり、時間を要してはいるが、おおむね進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、研究目的②臨床実用化(まずは、単施設の小サンプルを対象としたプログラム実用化、次に多施設を対処とした実用化、最後にビッグデータを用いたプログラム実用化)を進めていく計画でいる。
|
Causes of Carryover |
コロナで自施設が県外への学会参加が不可となり、旅費が発生しなかったため。R5年5月からは県外への学会参加が可能となるため、執行する予定である。
|
Research Products
(3 results)