2019 Fiscal Year Research-status Report
高齢者に対する併用禁忌薬剤の処方実態の顕在化および対応策の検討
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19K10548
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
藤本 賢治 産業医科大学, 医学部, 助教 (30800734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 晋哉 産業医科大学, 医学部, 教授 (50181730)
村松 圭司 産業医科大学, 医学部, 准教授 (00644022)
冨岡 慎一 産業医科大学, 医学部, 助教 (10768708) [Withdrawn]
劉 寧 産業医科大学, 医学部, 特任助教 (90832238)
大谷 誠 産業医科大学, 産業保健データサイエンスセンター, 助教 (60738475)
藤野 善久 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (80352326)
久保 達彦 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 非常勤講師 (00446121) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 高齢者 / 医薬品 / 併用禁忌 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、主に分析に必要となる資源の調整であった。分析環境のための機器の選定および購入を実施した。設備備品では、集約値の抽出後のデータを取り扱う予定だったため分析端末にはノートパソコンを検討していたが、集約データだけでなく医薬品処方のトランザクションデータも分析に必要な事と、一部の集約データの作成も分析端末で実施した方が効率が良いため、ワークステーションの購入と切り替えた。また顧客との調整時にノートパソコンも必要となるため、次年度に調整する。 検証フィールドでは、1市4府県の自治体と調整したが要望も多く全ての自治体より了承を得ることができた。自治体へのヒアリングにより、特に高齢者のポリファーマシーによる併用禁忌薬の処方についての関心も高かったが、多剤や重複投薬など、医薬品の処方についての現状の把握、課題の抽出ができていない状況が明確になった。また今回の分析時では、当初は1都道府県を対象とする予定にしており、分析の機器にも制限があり、全ての自治体を含めると人口ベースでは約1500万人規模となり処理が困難なため、一定の条件に合った自治体に限定する予定にしている。また、自治体より最新のデータで実施して欲しいとの要望を受けているため、2019年度のデータを次年度に収集しデータベースの更新を行う。 分析で必要となる医薬品マスターについては、医薬品の添付文書をデータ化している一般財団法人日本医薬情報センターと打合せを行い、今回対象となる2019年度のデータに対応したマスター提供の調整を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究分担者が所属研究機関が変更となったため、2名減少となったが今年度のスケジュールへの影響はなかった。 今年度の計画は、主に環境構築であり、上期は分析の検証フィ ールドを行わせていただく自治体との調整で、難航を想定していたが実際は容易に了承を得ることができたが、自治体から最新のデータでの実施を要望されたため、倫理委員会の承認とデータベースの構築および分析モデルの検討は次年度に実施することとなった。下期の予定は、機器環境の整備、インプットデータ調整、データベース構築の予定であったが、機器環境の整備とインプットデータの調整は実施完了した。 来年度、分析を進めるに当たり、患者の処方実態を把握するため、地域保険と職域保険を合わせて治療中断についての分析を行い、日本公衆衛生学会で報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
フィールドとなる自治体の最新データの収集を滞りなく実施し、分析開始に遅延が起こらないように調整する。また、評価のためにヒアリングについては、現状の新型コロナウイルスによる影響を考慮し、オンラインの設備も検討し、次年度早々に判断する。
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Causes of Carryover |
物品については、当初購入予定の仕様を一部変更したため減少した。変更した差は次年度に購入する予定としている。旅費については、分析前に予定していた医師との打合せが今年度は調整できなかったため大幅に減少した。出来なかった打合せは次年度に執行予定としている。
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Research Products
(1 results)