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2021 Fiscal Year Research-status Report

Effectiveness of an HIV-testing promotion program for the youth in Thailand

Research Project

Project/Area Number 19K10668
Research InstitutionKyorin University

Principal Investigator

北島 勉  杏林大学, 総合政策学部, 教授 (10234254)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
KeywordsHIV / HIV検査 / HIV自己検査 / 若者
Outline of Annual Research Achievements

若者にHIV検査の受検を促進するためのビデオ作成を行うために、ドローンによる空撮技術の習得やビデオ編集技術を学習した。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う出入国規制が継続したため、研究対象国であるタイへの渡航制限が継続し、また、タイ国内でも感染者数の増減が繰り返されていたことから、タイ国内での研究活動を実施することができなかった。そのため、タイのHIV検査に関する政府統計や若者を対象としたHIV検査に関連する文献調査を行った。
2021年、タイ国ではのべ1,104,357人がHIV検査を受検し、24,243人がHIV陽性であった。そのうち15-19歳1380人(男性920人、女性460人)、20-24歳3954人(男性3223人、女性731人)であり、この年齢層が新規陽性者の22.2%を占めていた。
2017年にバンコク、チェンマイ、パタヤにおいて男性同性愛者とトランスジェンダー女性2524人の参加を得て実施された研究(Girault P. et al, 2021)では、口腔液によるHIV自己検査の利用に関する調査され、対象者の約半分が自己検査を希望することや自己検査キットを受け取る場所として約1/3が薬局を希望したことがわかった。
2021年に、タイ保健省は採血と口腔液によるHIV自己検査キットを承認した。そのため、今後は、若者におけるHIV検査の促進をするにあたり、従来提供されていた保健医療施設における検査の他に、自己検査の利用を含めて検討する必要がある。
HIV自己検査に関する利用者の選好や保留価格に関する研究はまだ少なく、ケニアやマラウイなど、アフリカサハラ以南の国々で実施されたものが多かった。無料、匿名、プライバシーの保護、検査を受ける場所が、検査を受ける際に重要な要件としてあげられていた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症の流行に伴う出入国規制のため、研究対象国であるタイへの渡航が難しかった。また、タイ国内でも感染者数の増減が繰り返されており、高校、専門学校、大学も大半がオンラインでの授業を行っており、調査対象者に受検を促進するための活動や調査を行うことができなかった。

Strategy for Future Research Activity

2021年度が最終年度であったが、1年間の延長が認められた。タイの入国規制も緩和され、行き来がしやすくなった。タイ国内で予防接種も普及し、高校や大学も対面授業に戻りつつあり、タイ側の共同研究者の協力体制も整って来た。
2021年にタイ保健省は自己採血と口腔液によるHIV自己検査キットを承認したことから、HIV検査の選択肢が増えたが、検査の結果が陽性や判定保留の場合に、その後の治療に適切に結びつかないケースが出てくるのではないかとの不安の声も上がっている。そのため、タイの都市部と農村部の若者を対象として、HIV自己検査に関する認識や利用可能性、留保価格を推計し、HIV自己検査を含めたHIV検査の受検促進と阻害要因を明らかにするための調査を実施する。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、研究対象国での研究を予定どおりできなかったため、研究期間の1年間の延長をお願いした。対象国への入国規制が緩和されたため、2022年度に、HIV検査受検に関する姿勢や選好についてタイ国内の対象地域において、若者を対象に質問票による調査を実施する際に使用する計画である。

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Published: 2022-12-28  

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