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2019 Fiscal Year Research-status Report

看護師のキャリア成熟とキャリアレジリエンスの獲得が職業的アイデンティに及ぼす効果

Research Project

Project/Area Number 19K10722
Research InstitutionMejiro University

Principal Investigator

伊藤 まゆみ  目白大学, 看護学部, 教授 (70316636)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金子 多喜子  杏林大学, 保健学部, 准教授 (60583911)
関谷 大輝  東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (80619213)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywordsキャリアレジリエンス / キャリア成熟 / 職業的アイデンティ / 看護師 / 意味づけ / 感情対処支援 / キャリアレジリエンス獲得支援 / キャリアビジョン
Outline of Annual Research Achievements

2016-19年度基礎的研究の知見を基盤に,本研究(実証的研究)の目的は,①看護師のキャリア成熟とキャリアレジリエンス獲得支援プログラ ムを開発し,そのプログラムが職業的アイデンティに及ぼす効果を実証的に検討する,②キャリア発達に着目した継続教育に関する示唆を得る ことである
2019年度は,看護師のキャリア成熟とキャリアレジリエンス獲得支援プログラムを開発するために,2016-18年度基礎的研究における調査研究の結果を検討した。その結果,自身の本来の有り様(本来感)と職業領域における自分らしさ(職業アイデンティティ)の感覚がキャリアビジョンとなり,キャリアモチベーションの一つであるキャリアレジリエンスを高め,その能力が高いとキャリア成熟に至ることが示唆された。また,ストレスフルなケアに対してポジティブな観点から再評価し,意味づけをすることで患者本人の両感情調整を図るとレジリエンスが高まることも示唆された。
上述の知見から,本研究ではキャリアレジリエンスを獲得することでキャリア成熟を促すためのプログラムを開発する。本プログラムでは,ライフキャリアと職業キャリアの両面からキャリアビジョンを持ち,デザインを描く支援と,キャリア形成過程で生じる危機に対処するための意味づけ(認知再構成)による感情対処支援とを組み合わせることが効果的と考えられた。
現在,これらの2側面からのアプローチの方略について検討している段階である。検討段階で,看護師は日常のなかでキャリアデザインを意識することは少なく,どのような状況であればキャリアデザインが可能かを把握することが課題となった。このため,プログラムの作成にあたり,看護師を対象にキャリアデザインに関するヒヤリングを行う予定であった。しかし,COVIT19に関連して計画が遂行できない事態となった。今後はWeb上で介入可能なプログラムを検討する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究の進行が遅れている理由は次の2点である。
1.本プログラムを作成する段階で重要な概念における関係について矛盾が生じ,2017年度の行った調査研究について再分析を行ったためである。
2.本プログラム作成において,看護師にキャリアデザインに関するヒヤリングを行う予定で施設への内諾を得ていた。しかし,COVIT19に関連して正式に施設に依頼することさえ,できない事態となったためである。

Strategy for Future Research Activity

現在,本プログラムはキャリアデザインを描く支援と,キャリア形成の危機に対処する方法の2側面で検討している。基本的にはCOVIT19の終息を待ち,検討を始める。しかし,期限もあるので,研究者はweb会議でプログラムのより具体的に手順を検討する。同様に看護師はWeb上で対応できる対象に個別にヒヤリングを依頼する。
一方で本プログラムが完成しても施設の状況でキャリアレジリエンス獲得支援のための研修会に参加を依頼できるまでは若干の期間を要する。このため,次の2点を検討する。
1.2016-19年の残された課題として,キャリアレジリエンスの特性要因についてWeb調査を行い,本プログラムを精緻する。
2.本プログラムはホームページを利用し,実験群にはWeb上で可能な介入方法を検討する。統制群はWeb調査を検討する。

Causes of Carryover

次年度への使用額が生じた理由は次の2点である。
1.研究の進行が遅れたためである。
2.CVIT19に関連し,本プログラムをWeb上での実施に切り替える可能性を鑑み,機材の調達を控えたためである。

Remarks

2016-19年(16K12004)の科学研究費助成事業(学術研究助成基金)で作成したHPを引き続き利用する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2019 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 感情労働に伴う感情対処育成のためのWeb版教育プログラムの検討2019

    • Author(s)
      金子多喜子,森田展彰,伊藤まゆみ,関谷大輝
    • Journal Title

      日本看護科学学会紙

      Volume: 39 Pages: 45-53

    • DOI

      https://doi.org/10.5630 / jans.35.45

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Remarks] 伊藤まゆみ研究室 看護カウンセリング研究会

    • URL

      http://www.nurse-cou.com/

URL: 

Published: 2021-01-27  

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