2021 Fiscal Year Annual Research Report
看護学生の知識の変容を目指したアクティブラーニングの構築
Project/Area Number |
19K10742
|
Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
石田 智恵美 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (50352349)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中本 亮 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (20782973)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | ワークシート / 演習 / 知識の変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
<2021年度の計画> 1)前年度の評価活動を通して改善された授業を実施する。2)授業で使用するワークシート課題への記述内容を,KH corderを使用し分析する。3),2)の結果を基に,学習者の思考の傾向と知識の獲得状況及び,知識の活用状況を把握し,3回の授業でそれらがどのように変化するのか,分析および評価を行う。4),3)の評価活動を通して,ワークシートの課題の妥当性について検討し,次年度に向けて改善案を作成する。5),3)の知識の獲得状況の分析および評価を通して,教授目標に対する学習到達度を分析および評価し,次年度の授業に反映させる。6)学習者の知識の変容についてこれまでのデータを整理し,一般化を試みる。 <実施状況> 1)コロナ禍で対面での授業およびグループワークが困難であったため,学生はプレゼンテーションの動画を資料し,ワークシートを使って自宅などで個別に個人ワークを行い,回答をweb上に限定公開して他者の回答を閲覧し,それに対して教授者がコメントするという形式をとった。2)~5)体温測定時に学生が着目する事柄,血圧測定時に学生が着目する事柄が,食事や環境との関連など一般的な事柄から,演習を通して課題に示された対象の症状に沿ったものになっていた。ワークシートの問いや課題については適切であると判断でき,来年度も継続して使用することとした。学習到達度についても,教授者が期待している(課題に対して知識が活用されより具体的になっている)内容に到達できていると評価できた。6)3年間の教授活動を通じて,ワークシートを使用し教授活動を行うことで個人ワークで記述する内容が具体的になってきており,既有の知識を活用しながら課題に取り組んでいることがわかった。また,グループでディスカッションすることで,他者の考えや判断基準を参考にし,視野が広がっていくことがわかった。
|