2019 Fiscal Year Research-status Report
領域横断型・積み上げ式・ディープ・アクティブラーニング地域包括ケア教材開発
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19K10749
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Research Institution | Tohto University |
Principal Investigator |
永田 亜希子 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 講師 (10323411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 奈保 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10291577)
石橋 みゆき 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (40375853)
飯野 理恵 千葉大学, 大学院看護学研究科, 講師 (40513958)
石丸 美奈 (坪内美奈) 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70326114)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 領域横断 / 多年次積み上げ / ディープアクティブラーニング / 看護実践能力 / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、学士課程においてコアとなる看護実践能力と卒業時到達目標(日本看護系大学協議会,2011)と、現在の映像教材「慢性疾患をもつ後期高齢者(女性)が、自宅で転倒して動けなくなり、近所の人を経由して、民生委員に連絡が入り、民生委員から地域包括支援センターの看護師が家庭訪問することになった事例への支援」で学習可能となる到達目標の照合を行った。次いで、含有されていない到達目標のうち、領域横断型・多年次積み上げ式の教材として、含有する必要性の高い到達目標を選定した。 その結果【Ⅰ群ヒューマンケアの基本に関する実践能力】の《2)-(2)看護の実施にあたり、人々の意思決定を支援することができる。》【Ⅱ群根拠に基づき看護を計画的に実践する能力】《5)-(1)批判的思考や分析的方法を活用して、看護計画を立案できる》を含め5つの目標を、【Ⅲ群特定の健康課題に対応する実践能力】の《11)-(1)急激な健康破綻をきたした患者の全身状態を査定(Assessment)し、生命維持に向けた看護援助方法について説明できる》を含め5つの目標を、【Ⅳ群ケア環境とチーム体制整備に関する実践能力】の《17)-(2)保健医療福祉サービスの継続性を保障するためにチーム間の連携について説明できる。》の目標を選定した。 以上の到達目標に向けた学習のために、同じ事例の対象者が、心不全によって、緊急入院し、治療を受け急性期が過ぎ、①入院前と健康の段階が変化した状態で退院を控え療養の場の決定に対する意思決定および調整②在宅での生活の継続への支援に焦点をあてて学習できる事例案を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
事例の状況の医学的整合性と地域で受けられるサービスの整合性や保健福祉チーム連携の整合性の確認に時間を要し、シナリオ作成および映像教材の台本作成に取り掛かるのが遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
1.映像教材の台本作成 心不全をもつ対象者への看護においての専門家および、現任の地域包括ケアに携わる看護職者から意見を聞き、現在の状況に即した台本を作成する。 2.映像教材の撮影とシミュレーション教材作成 作成した映像教材とシミュレーションの展開を点検し、学習内容の不備を整備する。 3.到達目標のルーブリック評価表作成 到達目標毎に、認知領域(知識と思考)、精神・運動領域、情意領域(感情と態度)のルーブリック評価表を作成する。
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Causes of Carryover |
研究協力者への謝金支払いが不要になったため、翌年の使用に回ることになった。
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