2023 Fiscal Year Annual Research Report
「ナースのように考える」看護大学生の臨床判断力育成プログラム開発と検証:2群比較
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19K10753
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
三浦 友理子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70709493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山田 恭子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70719252)
奥 裕美 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80439512)
宇都宮 明美 関西医科大学, 看護学部, 教授 (80611251)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 臨床判断 / 看護実践能力 / 専門職開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は「ナースのように考える」臨床判断能力育成プログラム(以下、プログラム)を構築し、臨床判断能力の向上について検証することである。プログラムの中核として、看護実践にむけたコンセプト・ベースド・ラーニング(以下、コンセプト学習)を導入する。 2023年度は、プログラムを実装し、臨床判断能力に変化があるかを評価した。参加者は、看護系大学4年生、25名である。プログラムの内容は、①患者の状況把握のために、情報を意味づけて理解する(臨床判断)ためのワーク:Giddens(2017)が示す看護実践のためのコンセプト(Concepts for Nursing Practice: 以下CNPとする)を学ぶe-learning、②患者把握の状況把握のために重要な情報を抽出し、臨床的にイメージ化するためのワーク:シナリオ学習によるグループ演習、各1回、計90分で構成した。測定は、A.重要な情報の把握10点、B.適切な臨床判断15点によって行い、採点者2名の平均点を個人の得点とした。Aの評価観点は①重要なコンセプトの把握、②適切なデータの記載、③データの条件となる治療や処置の記載、④関連する既往歴の記載、⑤経過の記載、Bの評価観点は①現病歴の適切な把握、②重要な視点への気づき、③課題に依拠したコンセプトごとの解釈である。結果は、重要な情報の把握の得点は事前4.32に対し事後5.76(p<.05)、適切な臨床判断の得点は事前4.28に対し事後7.60(p<.001)であり、有意な上昇が認められた。参加者の自由記述におけるコンセプト学習の利点として、重要な情報の特定が容易になった、看護実践にむけたコンセプトを使用することによって情報群の意味付けが容易になった等の意見が挙げられた。 本科研で作成した動画教材ならびにテキスト教材は、医学系出版社のプラットフォーム等で公開する予定である。
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Research Products
(2 results)