2022 Fiscal Year Research-status Report
エコーを用いた褥瘡の肉芽組織の客観的評価方法の確立と自動判別システムの構築
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19K10765
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
四谷 淳子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (10507370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田邉 将之 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 助教 (00613374)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 褥瘡 / DESIGNーR / エコー / 肉芽組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,褥瘡の肉芽組織の病理組織所見,肉眼的所見と触診の所見,超音波診断検査(以下エコー)の所見を統合し,エコーによる肉芽組織の客観的評価方法を確立し,自動判別システムを構築することを目指している. 昨年度から引き続き,既存の褥瘡エコー画像から肉芽の状態を機械学習を用いて特徴量を抽出し,判別の有無を確認中である.静止画では課題があったため,エコーを動画にて描出した画像を分析に用いた.広い範囲で褥瘡部の観察をすることで,より健常な皮膚の部位と褥瘡部の境界が明確になるため,特徴を抽出しやすい.描出された健常皮膚画像をリファレンスして学習し,創部における画像の変化を数値化することができてきている.しかし,深い褥瘡画像の取得数が少ないため,次年度は動画による画像データを追加で取得して,エコー創部の状態の自動判別化を目指す.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
深達度ステージⅢ~Ⅳの褥瘡画像の取得数が少なく,解析には数が不足している.コロナの状況が落ち着いてきているため,介護施設でのデータ収集が可能となったため,現在エコー画像データの取得を行っている.
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Strategy for Future Research Activity |
褥瘡画像データの数値化だけでなく,自動で肉芽状態の良好・不良を判別するアプリケーションを作成する.まずは,褥瘡部位であるかの有無を自動判別し,さらに肉芽の状態を判別できるようにシステムを構築する予定である. また,フレキシブルアレイセンサーを使用することで,身体の凹凸に柔軟に振動子が接地するため,簡易的な方法での褥瘡の判別手法も検討する予定である.
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Causes of Carryover |
超音波単振動子を使用した評価までは進行していなかったため,単振動子の購入用に残金がある.また,褥瘡エコー画像の取得回数が少なかったことからも,補助者への謝金においても未使用額が生じた.次年度はデータ収集をさらに行うため,補助者への謝金にて使用予定であること,また単振動子による評価も実施するために購入予定である.
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