2019 Fiscal Year Research-status Report
Systematizing the methods for advanced nurses to master the Physical Assessment
Project/Area Number |
19K10787
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
城生 弘美 東海大学, 医学部, 教授 (60247301)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | フィジカルアセスメント / 高度な看護師実践者 / アセスメント力 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者の所属機関と連携している看護師キャリア支援センターでの事業において、認定看護師教育におけるフィジカルイグザミネーションの技術習得時や院内研修「フィジカルイグザミネーションⅠ」におけるフィジカルアセスメント教育において、購入したコードレス聴診教育システムを活用してもらった。親器でとらえた聴診音をそのまま子機に飛ばせるため、リアルな音の特徴を捉える訓練になり、臨床経験を積んだ看護師がこれらの研修を受講することで、今更聞けない基本的事項や勘違いしていた事柄の見直しに役立った。 上記の研修担当者との協議を通し、研究者自身が毎年研修希望者が多い地域施設の看護師向け研修「患者急変対応・気づきコース」に参加し、経験ある看護師達がどのようなニーズをもって研修を受講しているか、研修内容はどのようなものか等、研修者の受講時の反応を直接把握する機会を得た。年3回開講している3回目に出席した。研修受講生は32名、経験10年以上の看護師約3名、残りは5年前後の看護師であった。研修内容は、一次救命処置(BLS)、自動体外式除細動器(AED)の使用方法、患者急変時対応チーム内の役割、患者急変時の徴候とは何か、その徴候に気づくための日々の臨床での判断力育成と報告の仕方等であった。事例(ベッド上のモデル人形を用いて)の身体症状から観察した事実とそこから導き出される徴候の危険性について、グループ毎にベッドサイドで提示された事例課題に対するロールプレイを行い、ロールプレイ以外のグループメンバーとのやり取りを行いながらより的確な事実把握と報告ができることを目指していた。 この研修で得た臨場感をイメージしながら、経験のある看護師に求められるフィジカルアセスメント能力について、2020年度に具体的な調査用紙作成に活かしていく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者の所属する地域近辺にある病院の高度実践看護者が現段階で有するフィジカルアセスメント力把握のため、連携している施設が実施しているフィジカルアセスメントに関連する研修に出席し、どのような研修を望んでいるかに関するニーズ把握を行った。 この研修は年3回(6月、10月、1月)の開講で、1月19日の研修に参加し、受講している看護師の学修状況を把握した。これから、具体的な調査計画を立て、倫理審査にかける必要があるため予定より遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
臨地で勤務する看護師(特に経験10年以上を対象)に、現段階で必要としているフィジカルアセスメント力アップのためのニーズ調査を行う。ニーズ把握は調査用紙を用いる予定のため、早めに調査用紙作成を行い、研究計画書とともに倫理審査委員会にかける。 倫理審査委員会開催日に間に合うように調査用紙作成を実施する。 全過程において、現任教育をしているキャリアセンター看護師の方々の意見も集約して進める。
|
Causes of Carryover |
物品費が予定額より割引があったこと、研修見学先が所属内だったことにより交通費が不要だったため、次年度使用額が生じた。 2020年度は調査用紙作成、発送等に必要な物品費と通信費用及び回収後のデータ入力、資料整理のための人件費、さらに発表(近隣において)のための交通費に使用する予定である。
|