2021 Fiscal Year Research-status Report
高齢者施設で働く看護職の早期発見・対応能力の向上‐ケースマップの活用と検証‐
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19K10788
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
金子 直美 神奈川工科大学, 健康医療科学部, 教授 (70533206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 真由美 神奈川工科大学, 健康医療科学部, 准教授 (00708646)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高齢者施設 / 救急搬送 / ケースマップ |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者施設の看護師には、早期発見・早期対応の看護が求められる。さらに高齢者施設では医師が常駐していないため、緊急時の適確な判断が求められる。そこで、本研究は、身体状況や処置、対応を時系列で客観的に把握できるケースマップ法に注目し、ケースマップを活用し、高齢者施設で働く看護職の早期発見・早期対応する能力を養うことを目的とした。 2021年度は新型コロナウイルスの影響により、集合研修が困難であるため、予定していた研修をオンラインで実施できるよう整え、高齢者施設で働く看護師、看護教員数名を対象にパイロットスタディーを実施した。しかし、オンライン上で画面を通してシミュレーターの状態を観察し判断をすること、急変した高齢者に観察し判断した内容をもとに実践したい手技や内容を自身では行わず、研究者に伝え、実施している様子を画面で見ることは、実践した経験値としての受け止めにはあまりならず、効果が得られない状況であった。実施方法や内容を再度検討する必要性が出てきている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、介入研究として準備していた集合研修が出来ず、オンライン研修に再構築したが、パイロットスタディーにて効果的な研修には至らなかった。再度オンライン研修の方法を検討するとともに、集合研修もできるよう、ハイブリット型の研修を再考していくこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度そして2021年度についても、近隣の高齢者施設に参加可能かを打診したところ、人員不足や感染症リスクを理由に参加困難であるとの回答をいただいた。そのため、オンライン研修を計画したが、あまり良い結果が得られなかった。 今後、施設単位とし、施設に出向く形での研修会を計画したり、開催回数を増やす、オンラインと対面の両方で参加できるハイブリット型の研修を計画し、実施していく。
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Causes of Carryover |
〔理由〕 今年度はオンラインにてパイロットスタディーを実施したため、本来研修に使用するシミュレーターのレンタル料、交通費、謝金等の支出ができなかった。 〔使用計画〕 シミュレーターのレンタル料、他オンラインで効果的な研修ができるよう機材の購入に充てる予定である。
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