2019 Fiscal Year Research-status Report
速乾性擦式手指消毒薬の消毒効果を低下させないための使用方法の検討
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19K10831
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Research Institution | Miyazaki Prefectual Nursing University |
Principal Investigator |
島内 千恵子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (00206161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江藤 敏治 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (30363576)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 手指衛生 / 手洗い / 手指消毒 / 速乾性擦式手指消毒薬 / 石鹸 / ウォーターレス法 / 効力低下 / 細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
感染対策上、速乾性擦式手指消毒薬の使用が推奨されているが、手洗い直後に使用した場合、消毒効果が低下し、手指から多数の細菌が検出されることが多いこと、クロルヘキシジングルコン酸塩が0.5g/100ml添加された手術時ウォーターレス法用の消毒薬は、手洗い直後に使用しても細菌の検出数が少ないことが、研究代表者のこれまでの研究でわかってきた。しかし、クロルヘキシジングルコン酸塩が0.5g/100ml添加された消毒薬でも、形状(ジェル状か、液状が)によっては、検出菌数の多い場合もある。また、クロルヘキシジングルコン酸塩1g/100ml含有のウォーターレス法用速乾性擦式手指消毒薬もある。そこで、手洗い後の使用に適している消毒薬の形状 やクロルヘキシジングルコン酸塩の濃度について、さらに検討する。 さらに、頻回に手洗い・手指消毒が実施される場合は、手洗いから時間をおかずに、速乾性擦式手指消毒薬による手指消毒が行われる可能性があるため、手洗いによる消毒効果の低下が、手洗い後1分、2分、3分、4分、5分…10分、15分、30分等どの程度の時間持続するかを明らかにする。 上記の研究について、大学の研究倫理委員会に倫理審査の申請を行ったが、統計解析方法、対象者数、同意撤回書の作成、研究対象者の拘束時間の明確化、研究対象者への研究方法についてイラストや図を使った説明、対象者が未成年の場合の代諾者への説明文書・同意文書の作成などについて、問題の指摘があった。そこで、統計解析方法、対象者数の再検討し、同意撤回書、研究対象者へのわかりやすい説明書、代諾者への説明文書・同意文書の作成を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究について、大学の研究倫理委員会に倫理審査の申請を行ったが、統計解析方法、対象者数、同意撤回書の作成、研究対象者の拘束時間の明確化、研究対象者への研究方法についてイラストや図を使った説明、対象者が未成年の場合の代諾者への説明文書・同意文書の作成などについて、問題の指摘があり、研究倫理委員会の承認が得られていないので、研究が開始できていない。倫理審査に向けて、研究対象、方法について再検討し、対象者にわかりやすい説明・同意文書などを作成している。 また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、消毒薬、石鹸、ペーパータオルなど研究に必要な物品の購入が困難になっている状況もある。
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Strategy for Future Research Activity |
統計解析方法、対象者数の再検討し、同意撤回書、研究対象者へのわかりやすい説明書、代諾者への説明文書・同意文書の作成し、研究倫理委員会に倫理審査を申請して承認を得る。 消毒薬等研究に必要な物品が購入できれば、研究対象者への説明を行い、同意を得てデータ収集を行っていく。
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Causes of Carryover |
研究方法、対象等について検討中で、学内研究倫理委員会の承認が得られておらず、調査が開始できていない。また、研究材料の速乾性擦式手指消毒薬や石鹸、ペーパータオルが、新型コロナウイルス感染症の拡大により購入困難となっている。 学内研究倫理委員会の承認が得られ、また消毒薬等を購入が可能となれば、研究を実施するために必要な物品購入、対象者への謝金、研究補助者への謝金の支払いを行っていく。
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