2023 Fiscal Year Annual Research Report
酸化ストレスと知覚神経過伸長の関係-褥瘡圧迫モデルマウスによる神経解剖学的研究
Project/Area Number |
19K10835
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
井上 由理子 昭和大学, 医学部, 講師 (50509958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 明男 京都大学, 医学研究科, 非常勤講師 (80107060)
澤 智華 昭和大学, 医学部, 講師 (80422541)
伊藤 純治 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (90159880)
高木 孝士 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (10774820)
森山 浩志 昭和大学, 医学部, 兼任講師 (20191059)
江連 博光 昭和大学, 医学部, 准教授 (20267230)
畑 春実 帝京平成大学, 薬学部, 教授 (00396441)
馬目 佳信 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (30219539)
大塚 成人 昭和大学, 医学部, 教授 (90296947)
高柳 雅朗 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (80287523)
田中 美香子 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助手 (00467060)
山澤 徳志子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00282616)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 褥瘡 / 酸化ストレス / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
褥瘡は、血流阻害や表皮の皮膚の物理的ストレスが酸化ストレスを高め、炎症や痒みを引き起こすと考えられるが、今日の褥瘡用薬剤は保湿や抗炎症作用を目的としたものが多く、抗酸化作用に焦点をあて特化した治療薬は現状ではない。褥瘡モデルマウスを作成して酸化ストレスが知覚神経細胞に与える影響を分子細胞、組織レベルを調べた。その上で抗酸化作用が褥瘡治癒に対する有効性を検討した。使用動物は、ヌードマウスとは異なり免疫機能は正常な為、コンベンショナル動物施設でも飼育が可能なヘアレスマウスであるHR17週齢の♂を用いた。本モデルマウスは磁石装着後2日目に部分的な壊死が見られ、5日目には炎症反応が みられた。マウスは4群(自然治癒、直径6mmコラーゲンスポンジのみ、抗酸化作用のほか、細胞内に過酸化脂質が作られるのを抑える働きがあるビタミンE、過酸化脂質の生成を抑える働きを持っているビタミンCの吸着コラーゲンスポンジ)に分けた。ビタミンC、ビタミンEの各吸着コラーゲンスポンジは各2ml溶液中に一晩浸透させて吸着させて作成した。磁石装着翌日からビタミンC、ビタミンEを含むコラーゲンスポンジを褥瘡部位に投与して経過をそれぞれ観察を行った。13日経過後、皮膚片を回収してマッソントリクローム(MT)染色を行い組織染色により傷の修復具合を観察し、褥瘡作成後の傷の修復について対比を行った。マッソントリクローム(MT)染色は膠原線維をアニリンブルーで青色に、核を鉄ヘマト キシリンで黒紫色に、細胞質を酸フクシンで赤色に染色する事ができる。現在、例数を増やして褥瘡修復の進行度に関する更なる解析を行っている。
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