2019 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病腎症重症化予防におけるコーディネート看護師を活用した医療連携の有効性の検証
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19K10852
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
古賀 明美 佐賀大学, 医学部, 教授 (00336140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 智美 活水女子大学, 看護学部, 講師 (40783361)
安西 慶三 佐賀大学, 医学部, 教授 (60258556)
浅田 有希 佐賀大学, 医学部, 助教 (70715771)
永渕 美樹 佐賀大学, 医学部, 看護職員 (70817303)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 糖尿病性腎症重症化予防 / 糖尿病コーディネート看護師 / 地域医療連携 / 糖尿病連携手帳 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病コーディネート看護師を活用したかかりつけ医療機関の医療状況を通して効果を明らかにすることを目的として、佐賀県医師会推薦糖尿病医療機関295施設に勤務する医師1名に、糖尿病治療・合併症検査の状況、糖尿病連携手帳・糖尿病の診療ガイドの活用状況、について質問紙による郵送調査を行った。 125名(回収率42.4%)を分析対象とし、2012年度の調査結果と比較した。その結果、糖尿病連携手帳を活用している割合が2012年度68.4%に比べ2018年度90.2%となり有意に高かった(p<.001)。2018年度は、眼科受診の確認、尿たんぱく(定性)、e-GFRの検査が8割を超える診療所で実施されていた。尿中アルブミンの検査もおよそ6割の診療所で実施されていた。診療における糖尿病患者の治療・合併症検査の実施状況の割合の比較では、歯周病のチェックを実施している割合が2012年度に比べ2018年後に有意に低くなっていたが、他の項目に関しては実施する割合に差がなかった。しかし、2018年度の調査において、糖尿病コーディネート看護師が診療所のかかりつけ医を訪問する回数が2回以上/年であることが外来でのインスリン導入または調整、尿たんぱく(定量)、足病変のチェックを実施する割合が有意に高くなっていた。他の治療・合併症検査の実施状況の割合に差はなかった。糖尿病重症化予防診療ガイドを「知っていると」回答した者は106名(84.8%)、そのうち「活用している」と回答した者は72名(57.6%)であった。糖尿病重症化予防診療ガイド7項目のうち、最も活用されていたのは糖尿病性腎症病期分類・CKD重症度分類72.9%であった。次に、糖尿病性腎症・CKD患者の管理目標70.2%と続き、最も活用されていなかったのは、考慮すべき薬剤特有の副作用29.8%であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
郵送調査に関しては、概ね順調に経過している。糖尿病コーディネート看護師を対象とした質的研究に関しては、収集したインタビューデータの分析が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
収集しているインタビューデータの分析を進める。質的な研究者に指導を受けながら、追加情報を収集する。 郵送調査の結果は、関連学会誌へ投稿する。
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Causes of Carryover |
郵送調査に係る予算の一部を他の助成金で賄ったことにより、次年度使用することになった。
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Research Products
(3 results)