2022 Fiscal Year Research-status Report
児童・思春期ケアに活かす看護師のための情動知性の育成モデルの評価
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19K10857
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
大森 眞澄 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (20437552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 照子 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (40280127)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 思春期ケア / 情動知性 / グループアプローチ / 精神科看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】児童・思春期精神科病棟で子どもをケアする看護師の情動知性が、3編のオリジナルDVDの視聴とグループ・ディスカッションを用いたプログラムを実践することによって、どのように発達するのか、集団療法的手法を用いてデータを収集し、質的記述的及び量的に分析することを2022年度の目標とした。 【方法】同意が得られた児童・思春期病棟に勤務する看護師7名を対象に1回90分、全3回のセッションに参加してもらい研究者作成オリジナルDVDを視聴してもらい、その後ディスカッションを行い、質的データを収集するとともに、情動知性尺度を含む質問紙調査を実施した。得られた質的データは、逐語録に書き起こした。量的データは、記述統計し、介入の前後比較を行った。 【結果】7名の看護師は、男性3名と女性4名であり、年齢は20歳代から50歳代であり、精神科看護の経験年数は、最小4年から最長21年であった。感情知性の下位尺度「自己対応」「対人対応」「状況対応」の3つの得点が全て向上したものは7名中4名だった。情動知性の得点が向上した者の語りは、自身の体験と育児の体験や臨床での苦い体験を率直に語っていた。2021年度に実施した特別支援学級を担当する養護教諭と比較すると介入前のEQSは看護師の方が高い値を示していた。看護師の情動知性が介入前から高かった要因の探索が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
教務部長業務に加え、新型コロナウイルス感染症対策のため、集団によるデータ収集が難しかった。
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Strategy for Future Research Activity |
データを分析の精度を上げ、特別支援学級の教諭と児童・思春期精神科病棟に勤務する看護師の情動知性の値を比較し、学会発表及び論文発表を計画する。また、質的データを分析し学会で発表及び論文発表を計画する。
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Causes of Carryover |
2022年度に実施できなかった、分析及び学会誌への投稿や学会発表の準備を行う。
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