2019 Fiscal Year Research-status Report
地域の一般病院通院中の後期高齢がん患者への複合的な外来看護支援モデルの検証と評価
Project/Area Number |
19K10907
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
森本 悦子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (60305670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 みゆき 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (40375853)
小山 裕子 関東学院大学, 看護学部, 助教 (50737509)
小原 弘子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (20584337)
宗澤 紀子 文京学院大学, 保健医療技術学部, 助教 (40637055)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 後期高齢がん患者 / 療養支援モデル / 外来がん看護 / 専門職連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「地域の一般病院に通院する後期高齢がん患者への複合的な外来看護支援モデル」を複数施設の臨床に適用し、支援モデル(案)の検証・評価により、支援モデルの洗練を図ることである。 その第一段階として、本年は開発した外来看護支援モデル(案)の妥当性・実現性を高める専門家会議を開催し、支援モデルの修正を行った。 地域の一般病院における後期高齢がん患者への看護に精通している有識者(がん看護、老年看護、在宅看護領域の専門看護師/認定看護師ら)4名程度からなる専門家会議を2カ所(関東圏および東海圏)で行い、臨床におけるモデル適用の妥当性、実現性について、支援モデル(案)を基に意見を収集した。 結果、対象の後期高齢がん患者の特性から、「私の人生」を聴くことの重要性やその実現方法について、支援の基点となるコアパーソンの能力や役割の明確化について、専門職の構成については、支援が入る初期からの訪問看護師や地域包括との連携の必要性、ケアマネージャーの追加などが示唆された。また介入時期を3期に分けていることから、これらのつなぎについても意見が得られた。患者の療養生活上の変化などを査定する役割として導入している尺度については、地域包括やケアマネージャーなど福祉分野の専門家にも理解できるとして有効ではないかとの意見が得られた。 以上の専門家会議の意見を集約し、支援モデルの内容について修正を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の後半は、コロナウィルス感染予防の見地から、研究協力施設や研究協力者とコンタクトをとることや会議を開催することが困難となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、修正された外来看護支援モデルの適用に向けた準備、および適用と検証を計画しているが、コロナウィルスの感染拡大に伴って研究協力施設への立ち入り不可が長期間に及ぶと予想される。臨床適応に向けて、施設の協力者ともやり取りを頻回に行う必要があるが、業務優先のため、実行が難しい。そのため、立ち入り許可や交流が得られる時期まで、研究者間で支援モデル内容の精練に努め、実行可能性をより高める準備を行う。
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Causes of Carryover |
今年度後半は、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、学会出張はじめ、研究協力施設への研究協力への依頼などの出張等が中止となり、それにかかる費用が発生しなかったため。
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