2022 Fiscal Year Annual Research Report
SLE患者における症状管理のための日々の疲労感変動測定尺度の開発
Project/Area Number |
19K10944
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
牧本 清子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 名誉教授 (80262559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 満代 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (70803667)
周藤 俊治 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30420748)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | SLE / 疲労感 / QOL / 尺度 / 症状管理 / 変動 / 睡眠障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、SLE患者における症状管理のための日々の疲労感変動測定尺度の開発であった。本研究機関中、コロナ感染状況が改善しなかったため、計画したデータ収集は縮小して実施した。本年度は、20名の患者の1カ月の追跡調査のパイロットスタディのデータをまとめ発表した。さらに、症状管理が困難な3例の事例についてまとめて投稿し、採択された。3年間の関西の3病院の外来通院中のSLE患者を対象としてアンケート調査を実施し、153名が参加した。アンケートは、SLEのQoL尺度と疲労に関連した3つの尺度を使用した。SLEのQOL尺度は日本語版LupusPRO〔43項目〕、疾患非特異的QOL尺度はJapanese 12-item Short Form Health Survey、 (SF-12、12項目〕、疲労感尺度はFatigue impact Scale、(FIS、40項目)、睡眠障害尺度はPittsburgh Sleep Quality Index (PSQI、17項目)であった。対象者の人口学的特徴としては、平均年齢は51.0±14.5歳で、女性は95%であった。居住形態は同居が殆ど(99%)で、職業は無職が55%、常勤が19%であった。喫煙者は7.8%で平均喫煙本数は13±5.8本であった。教育歴は短大卒が26%で、大学卒が25%であった。SF-12によるQoLは、2015年のSLE患者の調査とほぼ同様の平均値で、6つの下位尺度のうち、Vitalityの平均値が約50点と低くかったが、それ以外は60~70点であった。PSQIによる睡眠障害の割合は約70%と高かった。LupusPROの健康関連の下位尺度は72点であったが、非健康関連QoLが43点と低かった。これは特にソーシャルサポート(16±22)とコーピング(23±24)の下位尺度点数が低かったためである。これも前回の調査と同様な結果であった。FISは、平均が1.28と低くかった。欠損値の項目も多いため、アンケート用紙を再点検してから、解析する予定である。
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Research Products
(2 results)