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2021 Fiscal Year Research-status Report

児童精神科における服薬アドヒアランス評価尺度の精度向上を目的とした質的研究

Research Project

Project/Area Number 19K10948
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

永江 誠治  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (50452842)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 徳永 瑛子  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (10710436)
花田 裕子  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80274744) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywordsアドヒアランス / 児童精神科 / 薬物療法
Outline of Annual Research Achievements

服薬アドヒアランス向上のための集団心理教育プログラムに参加した、外来にて薬物療法を受けている小学4年生から中学3年生15名のADHD児について、プログラム参加中の音声データおよびフィールドノートから、服薬に対する参加者の主体性に変化が見られたエピソードを抽出した。各エピソードの特徴を表す小題を付記し、参加者の背景(事実)とプログラム参加中の子どもの様子(間主観的把握)から多元的意味を引き出すメタ観察を実施した結果、エピソードとして「ヨーグルトで薬を飲んだら大成功」「どうして僕はストラテラじゃなくてコンサータなの?」「そういえば僕も時々飲み忘れてる」「自分で先生に相談したら薬が減った」「ストラテラの副作用、もっと早く教えて欲しかった」「お姉ちゃんが飲むなら私も飲む」「意外と自己管理が続いてます」「私も薬を飲んでないときはあんな感じなの?」「薬の飲み忘れについて家族で話し合えてよかった」「私にも『薬飲んだ?』と聞いてきます」が抽出された。各エピソードのメタ観察によって抽出されたADHD児の服薬アドヒアランス向上に影響を与えた要因について、共通性と相違性によって分類した結果、<服薬に対する親子間の認識のずれ><親子で一緒に取り組む>等の【親との協働性】、<主治医との服薬対話>等の【医師との協働性】、<成功体験の共有>等の【仲間との協働性】、<薬に対する思いの言語化><服薬の成功体験><受動的服薬><主体的服薬><否定的理由による服薬><対話の成功体験>等の【アドヒアランス経験】が抽出された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

コロナ禍による影響で、授業方法(対面、オンライン)の変更や再調整が頻繁であることや、学生に対する感染対策やメンタルヘルス対応、看護学生の病院実習の調整等に追われており、本研究に従事する時間の確保が難しい。また所属教室における人員補充が再延長され、現在教室内の業務を1人で行わなければならない状況にある。スーパーバイザーであるEmde博士が逝去されたこともあり、質的分析のプロセスにも遅れが生じた。

Strategy for Future Research Activity

本年度の研究成果を日本精神保健看護学会にて発表し、本研究に対する意見を募るとともに研究協力施設を探す。また研究成果を基にCAQ改訂案を作成して妥当性を検討するとともに、ADHD本人および保護者へのインタビューを行い、服薬アドヒアランス向上の因子探索を継続する。

Causes of Carryover

世界乳幼児精神保健学会へ参加し、Emde博士からのスーパーバイズを受ける予定であったが、コロナの影響によりオンライン開催となったため交通費の支払いが不要となった。国内においても学会参加や施設訪問を予定していたが、コロナの影響で県外移動が制限され予定していた予算が残った。残額は、次年度の調査費用に充てる。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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