2019 Fiscal Year Research-status Report
日本で働くベトナム人看護師、介護福祉士、その候補生に対する有効な認知症教育の検討
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19K10965
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Research Institution | Shijonawate Gakuen University |
Principal Investigator |
三浦 藍 四條畷学園大学, 看護学部, 准教授 (10438252)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲村 朋子 東京医療保健大学, 看護学部, 講師 (70342136)
瀧尻 明子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (70382249)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ベトナム / 介護士 / 介護留学生 / EPA介護士 / 認知症 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、①関連文献の収集、②研究計画書の作成、③研究対象者の在籍する施設ならびに介護専門学校への調査協力依頼、ならびに③ベトナム側研究者との対面での研究打ち合わせを実施した。 ①関連文献の収集・検討:研究代表者ならびに共同研究者、連携研究者がそれぞれに情報を収取し、その結果を概ね3か月に1回程度の打ち合わせならびに研究会にて報告を行った。 ②研究計画書の作成:上記の打ち合わせを経て、具体的な研究計画書を作成した。 ③研究対象者の在籍する施設ならびに看護専門学校への調査協力依頼:ベトナム人介護士ならびに介護実習生が在籍する施設への非公式な調査協力依頼を実施し、内諾を得た。公式な調査協力依頼については、研究倫理審査委員会の許可を得たのち、依頼する予定である。また、EPA介護士についても非公式な調査依頼を実施している。 ④ベトナム側研究者との対面での研究打ち合わせ;2019年度さくらサイエンスプランによりベトナム側協力機関であるphamNgocTach医科大学看護学部より教員ならびに学部生を招聘した(2019年9月16日~9月22日)。その際に本研究の実施計画の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本来であれば、2020年3月にベトナムにてベトナム側研究協力者と最終打ち合わせを行い、それを受けて倫理審査を実施する予定であった。また、倫理委員会の許諾を受けて、2020年7月~9月にかけて、ベトナム側研究協力者を日本に招聘し、調査を実施する予定であった。しかし、COVID-19の影響により、ベトナム側研究協力者を招聘できず、かつ、研究対象者の所属する老健施設は関係者以外の立ち入りを禁止している状況であるため、現在は研究の進行を遅らせざろう得ない状況にある。そのため、2020年度、研究の進捗は非常に遅れる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の要はベトナムにおける看護教育・研究者と共に日本で働くベトナム人介護士・介護留学生・EPA介護士に認知症の認識に関するインタビューをする点にある。これは、認知症ケアにおいて、ベトナム人介護士らが何に困難を感じているのかを明らかにし、支援策を講じると同時に、ベトナム側看護教育・研究者に日本の介護現場を直接見てもらいベトナムにおける認知症教育を充実させていくことを狙いとしている。そのため、日本側研究者のみで調査を実施すると期待する研究成果を得られにくいと考える。 今後はCOVID-19の影響を鑑みつつ(幸いベトナムは現時点ではCOVID-19の封じ込めに成功している)、研究の再開までに情報収集や関係機関との連絡調整を継続する。COVID-19の影響でこれまで通りの研究の再開が望めなければ、ZOOM等を使った調査方法を検討する。
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Causes of Carryover |
ベトナム側協力機関の研究協力者を別資金で招へいし、研究打ち合わせを実施したこと、また、日本側研究者らがCOVID-19の影響でベトナムにて研究調査打ち合わせが実施できなかったことにより渡航費用が使用されなかった(今後使用予定)。また、COVID-19の影響で調査を開始できなかったため、謝金等も使用していない。 また、研究代表者が椎間板ヘルニアを患い、当該期間に入院・手術等で研究を中断せざろうえなかったため、物品費等も多額に使うことがなかった。
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